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人魚姫とカニの話 ※ブロッケンJr ページ9

無痛症と言ったか、Aは痛みを感じなくなってしまった。
医者は神経に異常がとか稀な例だとか言っていた。Aは隣で何を考えているのかわからない様な表情をしていて、何と声をかけていいかわからなかった。
遂に家まで来たとき、これからの事も思って話し合うことにした。お互い向かいあう。Aは緑茶をすすって落ち着いているように見えた。あまり危機感を覚えていないようだ。
Aの両手を包むように掴む。死 んでいるかのように冷たかった。
「あの、俺…これからAのこと一生懸命助けるから。外に出かけるときは一緒に行こう。事故にあったりしたら大変だし…」
そう言っていると、Aはくすくすと上品に笑った。
『ふふ、過保護ね。大丈夫よ、今までだって貴方に助けられてきたんだもの。ふぅ、笑ったらお腹空いたわ。ランチにしましょう。サンドイッチでも作るわ。パンの耳は切るかしら?』
「えっ、あ、俺はお前のことを本気で心配してるんだぞ!お前は…その、…耳は切ってくれ」
なんだかむしゃくしゃする。俺だけが焦って、心配して。確かにAは器用だし冷静だし、どこか人間離れしていて、声が綺麗で可愛くて色が白くて…まるで、「人魚姫」のようだ。
出されたサンドイッチを食べる。いつも通り美味しい。ついこの間もこのサンドイッチを持ってピクニックに行った。その時は、まさか、こんなことになるなんて…。
そう思いながら食べていると、何かいつもと違う美味しいものが口に入った。何だろう。ハムにしては味が深い、しかしジャーキーにしては水々しい。とても美味しい。食べていると骨のようなものが残った。口から出すと、見たことない形の骨だった。何の動物だろうなんて思っていると、目の前のAが俺を見て震えていた。
『あ、あの。それ、私の、』
口元を拭うとびっしりとついた、赤。目の前のAの人指しは、第一関節からなくなっていた。
俺は、自身が「カニ」バリズムであることを知ってしまった。

ゲwスwのw極wみw乙w女w ※ハンゾウ→←ヒーローの定義とは ※ブロッケンマン



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作品ジャンル:アニメ
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梨松 - まことさん» 蛙の子は蛙と言うように、奇行士の子はしっかり奇行士に生まれました! (2017年12月15日 23時) (レス) id: 371503087e (このIDを非表示/違反報告)
まこと - oh...ケビン…いったい何があった… やはりお前は【仮面の奇行士】なのか?… (2017年12月15日 19時) (レス) id: b66daf3e54 (このIDを非表示/違反報告)
梨松 - あと、そろそろリクを再開しようかなと思います。遅くなったり内容が微妙だったり語彙力がなかったりしますが、頑張りますのでどうかよろしくお願いします! (2017年11月6日 22時) (レス) id: 371503087e (このIDを非表示/違反報告)
梨松 - まことさん» そう言っていただけると嬉しいです!あまりハロウィン感もバッファローマン感も出せきれなかったと思っていたので…。近々練習がてらにバッファローマンの話を書こうかなと思います(未定)!(`・ω・´) (2017年11月6日 22時) (レス) id: 371503087e (このIDを非表示/違反報告)
まこと - 読みましたぁー!一言いいっすか?     幸せっす…(*ーー*) (2017年11月6日 2時) (レス) id: b66daf3e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梨松 | 作成日時:2017年10月9日 1時

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