部屋の外では ※ジェイド+(スカーフェイス) ページ46
止まらないドラノブ。鳴り止まないノック。
「Aちゃん。入れてよぉ」
外からは甘ったるい声が聞こえる。彼は、かなり気が狂 ってしまったようだ。彼は突然私の家に包丁を持って押し入って来たのだ。殺 されると思い咄嗟に寝室に逃げ込んだが運の尽き。そこは窓もなければ電話もなく、出口は今まさに彼が激しくノックしているこの扉のみなのだ。ただひたすらに我が家の扉を信じて耐えるのみ。流石にこの厚さでは包丁も刺さらないだろう…。
すると突然ノックの音が消えた。そして少し足音がしたかと思うと、今度は何かを引き摺る音がし、それは扉の前で消えた。
「ねぇAちゃん。僕の隣に君の大好きなスカーがいるんだ」
スカーが、何だって…？スカーは、私が二年間片想いしてきた末にやっと付き合えた恋人だ。そのスカーが扉の向こうにいるだって？ふざけないでほしい。彼は今スペインに試合に行っているはずだ。此処にいる訳がーーー
「今から一分毎にスカーをバラバラにしてAちゃんに渡すからねぇ」
言葉を失った。彼を、バラバラにするだって？心臓の底から冷たいものがすぅと身体中にいき渡る。生きてる感覚がしない。手先が小刻みに震える。嘘だ、嘘に決まってるじゃないか。大体彼がこんな奴に負けるはずがない。それでも、私の震えは止まらないし、泣けてさえきた。やめて、やめて…。
「一分経ったよぉ。渡すねぇ」
ブヅッと何か厚い肉を切るような音とともに、液体が飛び散る音がした。そして、扉の下から入ってきたのは、
紛れもなく指だった。
『ああああああああああ！！！！！！！』
駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目ぇぇえ！！！！嘘だ、嘘だ嘘だ！！！！そもそも彼がこんなことされて黙ってるはずがない、それに、彼はとっっっっても強いんだ、強いんだ、こんなやつなんかに、こんな…。
『うぅ、ぅえっあぶっず…』
涙と嗚咽が止まらない。少しでもこれが彼の指である可能性があるだけで、こんなに辛いなんて。絶対に違うのに…絶対に………。
「一分経ったよ。…バラバラになっていくスカーが可哀想だね」
そう言われてハッとする。駄目だ、なんとしても彼を止めなくちゃ。
いそいで扉を開けて外に出る。すると、そこにスカーは居なかった。
居たのは、自分の指を切り落としているジェイドだけだった。
「良かった、早めに出てきてくれて」
振り上げられた包丁が私の頭に直撃し、その痛みと衝撃で倒れる。そして目の前がくらくらとして見えなくなった。あぁ、くそめ。くそ野郎め。
たちました ※ブロッケンマン→←例のあの部屋 ※ザ・ニンジャ
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梨松 - まことさん» 蛙の子は蛙と言うように、奇行士の子はしっかり奇行士に生まれました！ (2017年12月15日 23時) (
レス) id: 371503087e (このIDを非表示/違反報告)
まこと - oh...ケビン…いったい何があった… やはりお前は【仮面の奇行士】なのか？… (2017年12月15日 19時) (レス) id: b66daf3e54 (このIDを非表示/違反報告)
梨松 - あと、そろそろリクを再開しようかなと思います。遅くなったり内容が微妙だったり語彙力がなかったりしますが、頑張りますのでどうかよろしくお願いします！ (2017年11月6日 22時) (レス) id: 371503087e (このIDを非表示/違反報告)
梨松 - まことさん» そう言っていただけると嬉しいです！あまりハロウィン感もバッファローマン感も出せきれなかったと思っていたので…。近々練習がてらにバッファローマンの話を書こうかなと思います(未定)！(`・ω・´) (2017年11月6日 22時) (レス) id: 371503087e (このIDを非表示/違反報告)
まこと - 読みましたぁー！一言いいっすか？ 幸せっす…(*ーー*) (2017年11月6日 2時) (レス) id: b66daf3e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨松 | 作成日時：2017年10月9日 1時
