恋人になるまで~嘘から始まる~ (ページ6)

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Taehung side ページ6

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目的の店に着いて

彼女の友達とその彼氏に軽く紹介を済ませて

料理を食べながら会話をしていると

難しい顔をして隣に座っているA

まぁ…

目の前で友達カップルが幸せそうにイチャついてんだもんな

見てらんねえか…

俺らは偽りで付き合ってるわけだし……

4人ともイイ感じに酒が入って来た時

向こうの彼氏が

Aに俺らがほんとに付き合ってるのか？と聞いてきた

確かに会話はほとんどなかった

だからと言ってここでほんとのこと言ったらこいつのことを裏切ることになるしな…

聞かれて困ってるA

……"ふり"だけの関係にしたくない

だから俺は彼女の唇を奪った

2人が見ている前で

………予想以上に柔らかいそれに思わず深く口付けそうになったけど

よく耐えたってぐらい

深いキスはしなかった

ゆっくり唇を離すと映る

彼女の潤んだ瞳

赤く色付いた頬

目を大きく開かせて

……赤くぷるっとした唇

クッソ………

煽んな…………

「っ……ごめんなさい…私もう帰ります((苦笑」

友「ちょ！なんで！？今の2人のキスシーンめっちゃ綺麗だったのに…」

「…ごめんね、」

そう彼女は一人店を出ていってしまった

ガタッ

TH「悪いけど俺も帰ります。あいつのこと送ってかなきゃなんで。」

彼氏さん「あ、あぁ…なんか俺らの前でキスとかしたくなかったんだろうにごめんね？」

TH「いえ。では。」

多少の怒りをあらわにしながらそれだけ言って店を出る

数百メートル先にトボトボ歩く彼女を見つけて走った

TH「待てっ…」

「きゃっ…」

TH「…悪かった。偽りなのにキスして。」

きっとこれに怒ってるんだろうと思っていたからそう謝罪したのに

「…お、怒ってないですよ」

TH「は…」

「違うんです！その…されても嫌じゃなかったし……もっとして欲しいなんて思っちゃったから私っ！TH「……」

ギュッ

なにそれ

俺期待しちまうけどいいの？