初めまして、花嫁さん【赤葦京治】 (ページ3)

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まさかまたあのイケメンに会えるとは思っていなくて、
口をぱくぱくさせる私。

それを見て、笑うイケメン。
笑顔までかっこいい、悔しい。

｢昨日はすみません。ずっと好きだったもので｣

あぁ、こうやってイケメンは女の子を落としていくのか。
でも好きになる気持ちも分かる……。
だってかっこいいもん！！

なんて考えている暇ない！返事しないと……。

あまりの沈黙の長さに、イケメンも戸惑っている。
なんてことをしてしまったんだ。

｢今、ずっと好きだったって……｣

｢そうですよ。入学してから……ですかね｣

入学してから、って、もう2年目……？
ありえない、こんなイケメンだったら有名なはずだし、知っていたはず。

なのに！！
昨日初めて見た。確実に。
なんか見たことある、って感覚すらなかった。

また沈黙が長くなっていて、
イケメンは少ししょんぼりとした。

いやこんなこと考えてちゃダメ……！

｢え、えっと、すみません、混乱してて……｣

そりゃそうですよね、なんて笑うイケメン。

その姿は、そこらへんの俳優やモデルくらい、
いやそれ以上にかっこよかった。

そんなイケメンが戸惑う私に気を遣ってくれたのか、
落ち着いたところで話そう、ということで

近くのカフェに寄ることにした。

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