こんな世界【tn】 (ページ5) - 小説

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夢が覚めなければページ5

少年達は土砂降りの中歩き始めた。

少年が言う。
「もしも夢が覚めなければ姿を変えられずにいられたんかな、」

少年が言う。
「あ、ちょっと待っとってな！」

少女から手を解く。

少女は走って行く少年の背を見ながら言う。
「解けた指から消える温度血を巡らせるのは誰の思い出？」

雨に濡れた廃線

煤けた病棟並んだ送電塔

夕暮れのバス停止まったままの観覧車

机に咲く花君の声も

何もかも最初から無かったみたい。

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作者名：お月さんふわふわ | 作成日時：2020年8月20日 12時