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少し遠くから呼ばれた私の名前。すぐにその声の主が誰だか分かった。
「大津先輩!」
祐樹「もう大津先輩って呼ばないでよ。俺の彼女なんだからさ。距離感じる」
「すいません…」
祐樹「あと、敬語も禁止」
「え」
祐樹「当たり前だろー?今度敬語使ったら…」
「使ったら……?」
祐樹「メイド服」
「やだ!」
祐樹「だったら使わないことー(笑)」
大津先輩…いや、祐樹は相変わらずのキラキラの笑顔を向け、私の頭をぽんぽんと軽く叩いた。
拓実「あの……」
「あっ、た、拓実くん」
申し訳なさそうに声をかけてきた拓実くんを見るなり、なぜか声が裏返った私。
祐樹「あれ…?もしかして……桜高校の南野…?」
拓実「え…大津さんですよね?」
ん?なにこの雰囲気。
もしかして、知り合いだったりするの?
「知り合い…?」
拓実「いや、大津さんてめっちゃ有名な選手やないですか!関西でもみんな知ってますよ!」
祐樹「南野も、あの桜高校で1年からレギュラーの凄いヤツがいるって有名だよ」
「そうなんだ…」
そうか、二人とも有名な選手なんだもんね…
凄い人達の間に入ってしまって、なんか申し訳ない(笑)
拓実「もしかして、?」
拓実くんは私と祐樹のことを交互に見た。
祐樹は私の肩をぐいっと引き寄せた。
祐樹「そう、付き合ってんの」
自信満々に祐樹が言うと、拓実くんはなるほど。というような顔をした。
拓実「いいですね、お似合いですよ。…Aさん、倉庫の鍵は…?」
完全にお世辞のような言葉を口にした拓実くんは、鍵を回す仕草をした。
「あっ、いいよ私が閉めるから」
拓実「ほんまですか?お願いします」
そう言い残すと、拓実くんはくるっと体の向きを変えて部室に走って行った。
祐樹「校門で待ってるから、着替えたら来て?」
「はい…じゃなくて、うん」
祐樹「偉い偉い(笑) じゃ、また後でね」
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海帆(プロフ) - 初めまして(*^^*)いつもひそかに読んでます笑とても面白いですね!続編、楽しみにしてます♪ (2014年11月8日 20時) (レス) id: d5b2852d70 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 初めてみました!とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2014年10月26日 14時) (レス) id: e6f018d31e (このIDを非表示/違反報告)
みゃま(プロフ) - 始めまして!!続きがめちゃめちゃ楽しみです!!更新楽しみに待ってます!! (2014年9月15日 15時) (レス) id: 3ed1695275 (このIDを非表示/違反報告)
NiiyuMino(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2014年7月10日 11時) (レス) id: 4154214ecf (このIDを非表示/違反報告)
ずんちゃん(プロフ) - すごく面白いです!私の大好きな人たちばかり出てるのでつづきがすごくきになります!更新楽しみに待ってます!(*´˘`*) (2014年1月19日 10時) (レス) id: f4a9a1710c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mayu | 作成日時:2013年12月12日 23時