お泊まり 3 ページ6
「今の俺にはAさんがいないとダメなんだよ…」
岸さんはポツリと呟く。
「食事、大事ですもんね！なるべくバランスとか考えて作るようにはしてますよ…っ？」
岸さんのまさかの言葉に照れてしまって、早口で返した。
「食事はそうなんだけど…」
「え？」
「俺さ、今ちょっとキツイ仕事続いてて…。Aさんが支えになってるんだよね。」
「岸さん…。」
そんな大変なのに、気付かずにいて申し訳なくなった。
「ホント、助かってる。って、こんな弱音吐くの男らしくないよね 笑」
「そんなことないです…！誰でも辛いこと、苦しいことありますよ？そうやって吐き出すことも必要です。どんな岸さんも私は応援してますから。」
と、岸さんの前で両手でガッツポーズをする。
「Aさん…」
岸さんが私を呼ぶ声と同時にフワリ、といい香りが鼻をかすめた。
え…？
これって！？
「ありがと。これからもよろしくね？」
耳元で囁かれた言葉。
私は岸さんに抱きしめられていた。
「俺もAさんが辛いとき、支えるから。」
「えっ、あ、あのっ？」
焦っていると岸さんは私を解放した。
ドキドキしすぎて心臓の音がやばい…。
岸さんの顔、直視出来ないよ。
すると、
「そろそろ戻るね。」
と、私に背中を向けて言ってきた。
「あ、はい…！電気、私が消しますね！」
「ありがとう。じゃ、おやすみ。」
「おやすみなさい…。」
顔を見合わせることなくお互い部屋に戻る。
布団に入っても、岸さんにハグされたことを思い出してドキドキしてしまった。
明日の朝、どんな顔して会えばいいの…？
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リイカ(プロフ) - はじめましてさん» ありがとうございます^_^更新遅いですが頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年1月24日 8時) (
レス) @page8 id: 61c322fb2c (このIDを非表示/違反報告)
はじめまして - 大人なデートの感じがとてもいいですね！キュンキュンします！ラストが気になる〜！続き楽しみにしてます！ (2022年1月23日 19時) (レス) id: 40443aa7ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リイカ | 作成日時：2021年11月28日 10時
