過去への扉 2 ページ12
間違いない。
この爽やかな笑顔。
私があの日会った彼だ。
あの日から芸能関係や街のグルメ、ファッションの情報、バラエティ番組はほとんど見ずに、仕事を必死にやってきた。
まさかジンくんがキンプリのメンバーだったなんて…。
「Aさん？」
隣で岸さんが不思議そうに私の顔を覗き込んでいた。
「え…？あ…。」
「どうかした？」
「いえ、なんでもないです！…明日朝早いのでもう帰りますね！雑誌、ありがとうございました！」
と、雑誌を岸さんに渡して立ち上がった。
「あ、じゃあ送るね！」
「いつもすみません…。」
「気にしなくていいって。」
フワリとした笑顔の岸さん。
「ありがとうございます。」
「あの、さ。」
岸さんは何か言おうとする。
「はい？」
「…いや、なんでもない。行こっか！」
「はい。」
なんだろ？
何か聞きたいことあったのかな？
岸さんの自宅を出ようとしたら、岸さんのスマホが鳴った。
「あ、ごめん。ちょっと出るね！」
と言って急いで電話に出る岸さん。
ジンくんは、私のこと覚えてるのかな？
岸さんが電話している間、ぼんやりと彼のことを考えてしまう。
「…え？明日？空いてるけど…。うん、わかった！じゃあ明日！」
と言って岸さんは電話を切った。
「お待たせ！じゃ、送るね！」
「お願いします。」
ねえジンくん。
あの約束、覚えてる？
《立ち直って、今が楽しいって思えるときが来たらまたここで会おうよ。約束ね！》
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リイカ(プロフ) - はじめましてさん» ありがとうございます^_^更新遅いですが頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年1月24日 8時) (
レス) @page8 id: 61c322fb2c (このIDを非表示/違反報告)
はじめまして - 大人なデートの感じがとてもいいですね！キュンキュンします！ラストが気になる〜！続き楽しみにしてます！ (2022年1月23日 19時) (レス) id: 40443aa7ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リイカ | 作成日時：2021年11月28日 10時
