過去への扉 1 ページ11
ある日のこと。
岸さんの夕飯を作り、一緒に食べて片付け終わったときだった。
「え…？」
「嫌なら断ってくれていいから！」
岸さんの話によると、キンプリの神宮寺さんという人が私に会ってみたいとなったらしく、どうせならメンバー全員と私の6人で食事会をしようとなったらしい。
「嫌ではないですけど、私がいて大丈夫です？迷惑とか…」
アイドルの集団と食事とか心配だった。
「全然そんなことないってー。あ、個室予約するからさ！」
「分かりました。…お願いします。」
断る理由はないよね。
神宮寺さん以外とは会ってるわけだし。
「よかったぁ！ありがとね！」
岸さんの笑顔ってホント、眩しいなあ。
「Aさん、俺の顔になんかついてる？笑」
「えっ！？あ！すみません！」
無意識に見とれてたなんて言えない…！
「謝らなくていいよ 笑 」
「…あ、神宮寺さんってどんな方なんですか？」
無理やり話を逸らす。
「チャラいとか言われてたときもあったけどめちゃくちゃ努力家でさ。周りのこと凄い見てる奴だよ。」
「岸さん、みんなのことホント信頼してますよね。」
岸さんからメンバーの話を聞く度、優しくて楽しそうな顔をしていた。
「アイツらには内緒ね 笑」
「はい。笑」
「あっ、この雑誌見る？キンプリのインタビューと写真もあるから。」
「いいですか？ありがとうございます。」
リビングのソファに2人で座って、雑誌を受け取りめくっていくと、見開きのページの左側にスーツを着た紫耀くんが写っていた。右側にはインタビューの受け答えが。
次のページには海人くん、その次には永瀬さん。
まためくると岸さんのページが。
じっくり読んでいると、
「やめて 笑」
「なんでですか 笑」
「ダメ 笑 はい、次ー。」
と、岸さんは隣でめくれ、というジェスチャーをする。
そんな照れた岸さんを見てふふっと笑って、雑誌のページをめくった。
私は雑誌に視線を戻す。
「……っ！」
そのとき、そこに写っていた人物に驚いてしまった。
嘘…。
だってこの人は…。
「ジンくん……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 261人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リイカ(プロフ) - はじめましてさん» ありがとうございます^_^更新遅いですが頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年1月24日 8時) (
レス) @page8 id: 61c322fb2c (このIDを非表示/違反報告)
はじめまして - 大人なデートの感じがとてもいいですね！キュンキュンします！ラストが気になる〜！続き楽しみにしてます！ (2022年1月23日 19時) (レス) id: 40443aa7ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リイカ | 作成日時：2021年11月28日 10時
