番外編〜日常〜 ページ5
「おいお花畑。教科書見せろ」
「は?あんた人の名前も覚えられないの?脳みそツルツルかよ」
「脳みそツルツルはお前だ。1度鏡でも見て確認しろ。」
「鏡で確認できるわけねーだろ。あ!やばいまって」
「あ?どーした」
「鏡に美女が映ってる!!!」
「微女の間違いだろ」
「はぁ。あんた教科書見せていただくんでしょ。頭が高ぇ」
「すみません見せてください。」
「フン。良かろう」
「ちょろ」
「はー?」
「おい!!そこうるさい!!!舐めてんのか!!お前ら放課後掃除しろ!!!!」
「「すみませんでした。」」
結局糸師冴のせいで掃除になってしまった。最悪だ。大雨になってきたし傘を持たない私は終了のお知らせだ。しかもさっきから停電していた灯りはつかない。だがそんなことにきゃーこわーいなんてなるような女でもない。少し悲しい。
「おいお花畑」
「何よ下まつげ」
「俺にはちゃんとした名前があるんだ」
「私にもあるわボケ」
ぷりぷり怒って一身にほうきを振る。
私は3年間糸師冴に名前を呼ばれたことがない。(ちなみに私も名前を呼んだことがない。)
「A」
「……っは、?」
え、え、今名前呼んだ、、
「A」
体温が急激に上がるのがわかる。多分今の私は茹でダコなんて比じゃないくらいには真っ赤だろう。教室が真っ暗でよかった。見えなくてよかった。多分見えてないはず、、
ジジジジジ
「は」「お」
なんと復旧。灯りがついてしまったのだ。目がバッチリと合って彼の目が僅かに見開かれた。最悪。顔真っ赤だ。まじまじと見んなバカヤロウ。隠せない。バッとしゃがんで顔を隠す。
「A」
また呼ばれる。私は3年間彼に名前を呼ばれたことがなかった。ちなみに私も呼んだことがなかった。
だって赤くなってバレちゃうでしょ。
私はずっと彼が好きなのだ。
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まかろんぐらたん(プロフ) - ちささん» ありがとうございます(;;)めっちゃ嬉しいです!!更新頑張りますね!! (3月18日 13時) (レス) id: 372dd28ae6 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初コメ失礼します。。めちゃくちゃ面白いです、好みど真ん中って感じです!更新楽しみにしてます。 (3月8日 0時) (レス) @page3 id: 3ee6d9cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まかろんぐらたん | 作成日時:2024年3月6日 9時