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「お疲れ様」


「あぁ」


汗を拭う姿はいつもより色気があって心臓がキュッとなる。

「あんたサッカー上手なのね」


「当たり前だアホ」


「は?英語がちょっとできるだけで調子乗らないで」


私はこれでも結構頭がいい。250人程の中でいつもトップ5には入ってる。後ろから数えた方が早い糸師 冴とは話が違うのだ。


「勉強出来るのとアホは違ぇんだよ」


「糸師 冴もアホでしょ」


「あ?違ぇわ」


「ねぇねぇ兄ちゃんとお姉ちゃんって友達なの?」


「「いや別に」」


私は糸師 冴を友達だと思ってない。好きな人なんだから友達なんて嫌。でも友達だとも思われてないのもショックではある。




「冴ー集合だってー」


「おう。じゃあ凛頼んだわ佐々木」



「お、お、お、おう」




3年間ずっと呼ばれることすらなかったのに。



体がカーッと熱くなる。
ぼーっと彼の行った方を見る。なんだか遠くに行ってしまいそうで怖い。



ぎゅっと裾を掴まれた感覚に後ろをむくと

凛ちゃんがほぉをプクッと膨らませて上目遣いで
「お姉ちゃん僕と遊ぼうよう、、」
と言ってきたからさすがにとんだ


凛ちゃんがサッカーをやりたいと言ってきて分かったことがある。私はサッカーがド下手だということだ。ボールを真っ直ぐ蹴るとこは愚か止まっているボールを空振りする始末だ。さすがの凛ちゃんもドン引きの顔をしていた。やめてよ傷ついちゃう。


「おい帰るぞー」


「兄ちゃん!!!」


パァっと顔を綻ばせた凛ちゃんとは対象に私の顔は疲労困憊を示している。


「お前、、、何やってんだ…」

「兄ちゃ、お姉ちゃんね。サッカード下手なの」

「まぁそんな感じするよな」

「失礼な奴!!!!」


地面にへたりと座り込んでいる私にほら、と手を差し出してくる彼。でもなんだか恥ずかしくなって一人で立とうとしたらコケた。なんで?しかも足をぐねった。なんで?さすがに目の前のふたりも立とうとしてまた地面に舞い降りた私に怪訝な顔をしてる。


「お前何やってんだ」


「う、、、、」


「はぁ。、おい。お前足」


「今やった、、」


「はぁ、、乗れ」


「え、は、」


背中を差し出してくる彼に困惑が隠せない。いくら怪我をしているとはいえ好きな人のおんぶなんて心臓が止まる。


まぁそもそも立てないのだがな。はっはっは

そんな私を見てため息(n回目)をついて糸師冴は私の膝下に手を入れひょいと持ち上げる。こんなの供給過多で死んでまう。

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まかろんぐらたん(プロフ) - ちささん» ありがとうございます(;;)めっちゃ嬉しいです!!更新頑張りますね!! (3月18日 13時) (レス) id: 372dd28ae6 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初コメ失礼します。。めちゃくちゃ面白いです、好みど真ん中って感じです!更新楽しみにしてます。 (3月8日 0時) (レス) @page3 id: 3ee6d9cd32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まかろんぐらたん | 作成日時:2024年3月6日 9時

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