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一年生の時は入学式の最初しか話したことがなかった。
2年生でも同じクラスになった。何度席替えしても席が隣。最初は仲悪かったけど、いや今も良いとは言えないけどいつも楽しく喋ってる。そして3年生になっても同じクラスで隣の席。正直運命を感じる
「おいお花畑」
「何よ下まつげ」
「これやるよ」
ん。と言って渡されたのはサッカーのチケット。
「…なにこれ」
「俺の試合のチケット。今週の土曜だから見に来いよ。」
え？普通になんで？俺の姿を見てて欲しいってこと？え？
そう思いつつも土曜日。私はいつもよりルンルンでお洒落をして試合を見に行く。
「あら。Aちゃん今日はずいぶんとルンルンさゆなのね。デート？」
「は！！？ちがうし！！！」
「あらあら楽しんでらっしゃいね！行ってらっしゃい」
「い、いってきます。。」
中学生のくせしてチケット制だし客がえぐい多かった。なんでもみんな糸師 冴を見に来ているらしい。
私の席は最前列でめちゃくちゃ見やすそうだ。そして隣に座る男の子が世界滅亡レベルに可愛い。下まつげ爆に、きゅるるんとした丸いおめめ。可愛い。この言葉に尽きる。しかもさっき買ったかなんかアイスを持ってもぐもぐと食べている。可愛い。
「あ……」
グシャッという音と共に男の子の目はうるうると膜を張り始めた。まずい。泣いてしまうぞこの子。
「ね、君お名前なんて言うの？」
「ひっく、、、凛」
「そっか凛くんか！」
「うん、、、あのね、お姉ちゃん、、僕アイス落としちゃったの、、ひっく」
「あらら。じゃあ凛くん。お姉ちゃんと一緒に新しいの買いに行こっか！」
「え、、、いいの、、！！？」
「うん！」
はぁあぁああああ可愛いんですけど！！！！？お姉ちゃんですって聞きました！？
新しくアイスを買ってあげると凛くんはニコニコしながら食べていた。眼福。
「お姉ちゃんはだれみにきたの？」
「え、私は、、糸師 冴かな」
「ほんと！！！？？僕のお兄ちゃんなんだ！！！」
「ほぅ」
道理で下まつげを感じたわけだ。どことなく似ている。ただし糸師 冴には純粋無垢さが欠けている。満面の笑みなんてあんまり見たことない。
試合を見ていると凄かった。語彙力が無さすぎるけどとりあえず凄かった。
糸師 冴の左脚から放たれる強烈なキックは美しい放物線を描いてゴールネットを揺らした。
相手を美しく壊すようなドリブルに目を惹かれた。
幸せそうな笑顔に心が掴まれた。
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まかろんぐらたん(プロフ) - ちささん» ありがとうございます(；；)めっちゃ嬉しいです！！更新頑張りますね！！ (3月18日 13時) (
レス) id: 372dd28ae6 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初コメ失礼します。。めちゃくちゃ面白いです、好みど真ん中って感じです！更新楽しみにしてます。 (3月8日 0時) (レス) @page3 id: 3ee6d9cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろんぐらたん | 作成日時：2024年3月6日 9時
