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今日は灰谷兄弟でペアを組んでの任務だった。
こんな時に話すことではないのだろうが、竜胆は意を決して隣に座る蘭に話しかけた。
「なぁ、兄貴」
「ん？なに？」
「あー…最近もあのパン屋行ってんの？」
「行ってっけど。なに？お前も気に入ったん？」
「そっそうそう！めっちゃうまかったな」
「よくわかってんじゃん。流石りんどー」
「おー」
なんなんだ、この無意味な会話は。
自分から振ったくせに竜胆はアホらしくなったが、反対に蘭はご機嫌の様子。これはチャンスだ。
「あー…あの店なんていう店だっけ？」
「ロワゾー・ブルー。フランス語で青い鳥って意味」
「そういや袋に青い鳥描いてたな、なるほど。今度、俺も行こうかな」
「おー行って来い」
まずは自分が店に行きたいと言えば、兄はなんて言うだろうか。
少しずつ攻めていこうとすれば、蘭は意外にも店の名前はあっさりと口に出し、行ってみればと勧める。
竜胆は覚えてなかったが、まぁ店名も袋に書いてるだろうし、黙っているのも無駄かとの考えに至った。
「あ、じゃあ今度一緒に連れてってよ」
「……いや、それはやめとくわ。」
「え？」
先ほどまで機嫌よく話していた蘭が急に冷たくなる。
「え？ダメ？」
「行くなら、一人で行ってくんね？」
一緒に行くことは拒否するだろうとなんとなく予想していたが、案の定の答えに竜胆は心の中でニンマリと笑う。
兄貴がパン屋へ通う理由はやはり女だ。
竜胆の中で、それは核心に変わりつつあった。
自分が女に惚れているなんてバレたくないのか、惚れた女がバレるのが嫌なのかはわからないが、蘭を揶揄いたくなる気持ちを押し殺し、竜胆は探りに行く。
「ちなみになんで一緒に行きたくないワケ？」
しかし、今度は予想外の答えが。
「…俺ら反社。しかも、見るからにカタギの人間に見えねぇ。二人揃って行ってみ？向こう、ビビんだろ」
「は、兄貴ってそんなん気にする奴だったっけ！？」
大きくため息をつき、反社らしからぬ正論を言う蘭。
自分の知らない内に兄は少しマトモな人間に近づいていたようだった…。
「んー…とにかくあそこ一緒に行くのはダメ。」
こうなれば、直球勝負に出るしかない。
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天然石 - 続き書いてほしい (2022年10月29日 8時) (
レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - いつぐらいまで更新しないんですか? (2022年9月15日 22時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白いです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年7月9日 20時) (レス) @page45 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます。楽しみにお待ちいただけているのは嬉しいのですが、納得のいくものができるまで投稿することはできません。お待ちいただけましたら幸いです。 (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 月宮莉夢さん» コメントありがとうございます。更新停滞しており申し訳ありませんm(_ _)m引き続き楽しんでいただける作品が作れるよう頑張ります！ (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年2月22日 18時
