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「チーフ、今日の郵便物です」
『ありがとう、そこに置いてくださーい』
「はーい。そういえば、またあの手紙も入ってましたよ？」
『…あの手紙？』
手紙を持ってきたスタッフの言葉にAは発注書の確認をしていたパソコンから顔をあげる。
「差出人不明の手紙です」
見せられた“大麦 A様”とだけ書いてある封筒にAはバレないよう、息を飲んだ。
「切手とかもないし、わざわざうちのポストに入れに来てるってことですよね？中身大丈夫ですか？」
『あっうん。大丈夫！ありがとう』
礼を言い、受け取る。
それから一言二言言葉を交わし、スタッフが部屋を出たのを確認すると、Aはすぐに例の手紙へと手を伸ばした。
『“どうして僕以外に笑顔を向けるの”』
中身を読んでため息をつく。
細かいことは基本気にしないAでも、これはストーカーのようなものにあっているのだと嫌でも理解できてしまう内容であった。
『これって警察とか行った方がいいのかなぁ』
Aがこれを目にするのは実はもう5回目のことだった。
念のためと家に保管している過去にきていた手紙を思い出す。
1通目に“ずっと見てるよ”と届いた時はいたずらだろうかと呑気なことを考えたが、2通目3通目と似たような内容の手紙が届いたところで、これはいたずらなんかではないのだと気づいた。
実害はないものの、気味の悪い手紙は最近のAの悩みの種となっている。
何とかならないだろうか…。
そう考えていると、ブブっとスマホが鳴り響き、意識が引き戻された。
『蘭さんから…』
蘭からメッセージが届いたとの通知音。
“今日、早番だっけ？一緒に飯食おーよ”
蘭との距離が近づいてから、こんな風に突然の誘いが来るのは珍しいことではなかった。
そして、少しばかり強引な態度を見せるようになってきた蘭に戸惑うこともあったが、こんな状況の中では無理矢理にでも連れ出そうとしてくれるのは逆に有難かったのかも知れない。
Aは迷うことなく、了承の連絡を入れた。
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天然石 - 続き書いてほしい (2022年10月29日 8時) (
レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - いつぐらいまで更新しないんですか? (2022年9月15日 22時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白いです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年7月9日 20時) (レス) @page45 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます。楽しみにお待ちいただけているのは嬉しいのですが、納得のいくものができるまで投稿することはできません。お待ちいただけましたら幸いです。 (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 月宮莉夢さん» コメントありがとうございます。更新停滞しており申し訳ありませんm(_ _)m引き続き楽しんでいただける作品が作れるよう頑張ります！ (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年2月22日 18時
