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閉店後、締め作業までのシフトだったAは全ての確認を終え、店を出る。
鍵を閉め一歩足を踏み出した時、名前を呼ばれ振り向いた。
「Aちゃん」
『蘭さん…！』
視線の先ににいたのは“もう、蘭さんは来ないかも知れない”と諦め掛けていた灰谷蘭であった。
「久しぶりー」
『あっお久しぶりです。本当に…』
「しばらく仕事立て込んでて来れなかったんだよなぁ」
『そうだったんですね』
“久しぶり”と言うほど長い間、会っていなかったワケではない。
昼間はスタッフにそう話せたのに本人には言えなかった。
やはり、A自身も最近、蘭の姿を見ていないことにソワソワしていたのだろう。
仕事が忙しかっただけだと言う蘭にAは安心した。
『よかったです…』
「よかった？」
『あ、はい…暫くお見かけしてなかったので……。すみません、蘭さんにもお仕事ありますし、他のお店にだって行きますもんね』
ついつい溢してしまった言葉だが、Aとの距離を少し保っていた蘭がズンズンと近づいてきた。
「……え、待ってたの？めちゃくちゃ嬉しーんだけど」
『……いや…えっと、こんな時間にどうしたんですか？』
こんな時間と言ってもまだ、22時前だが。
何と答えてよかったのかわからなかったAは逆に蘭に尋ねる。
すると、彼は少し残念そうにしたが、何の迷いもなくこう答えた。
「今日はAちゃんにどうしても会いたくて来ただけ」
『……え？』
「他の店も行ってねーよ。言ったじゃん。俺、Aちゃんのこと好きって。何言われても諦める気ねーから」
『蘭さん…』
「ぜってぇー蘭ちゃんに惚れさせちゃうから」
ヘラリと口角をあげる蘭だが、視線だけは真っ直ぐとこちらを見つめる瞳にAは逸らすことができなかった。
そして、自分でも顔が赤くなったのがわかった。
「えぇー、かんわい♡」
『そんな真っ正面から言われると誰だってこうなります！』
「ねぇ、蘭ちゃんに暫く会えなくて寂しかった？」
『……連絡もこなかったので心配してたんです』
「連絡したら会いたくなるから我慢してたー」
『……ちょっと寂しかったです』
Aの言葉に蘭はフリーズした。
2週間我慢したら、なんかAちゃんの可愛さがレベルアップしてんだけど。
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天然石 - 続き書いてほしい (2022年10月29日 8時) (
レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - いつぐらいまで更新しないんですか? (2022年9月15日 22時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白いです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年7月9日 20時) (レス) @page45 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます。楽しみにお待ちいただけているのは嬉しいのですが、納得のいくものができるまで投稿することはできません。お待ちいただけましたら幸いです。 (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 月宮莉夢さん» コメントありがとうございます。更新停滞しており申し訳ありませんm(_ _)m引き続き楽しんでいただける作品が作れるよう頑張ります！ (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年2月22日 18時
