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「なーに？」
「あれ？やっぱ蘭ちゃんに惚れちゃった？」なんてチャラけて見せるとAは目をパチパチとさせた。
『あ、すみません…、ジロジロ見てしまって。刺青綺麗だなぁと思って』
そうして首を指すAに蘭は「あっ」と声を漏らした。
シャツから覗く蘭の首元には刺青が半分ほど見えている。
ここで変に騒がれれば、彼女のことも手に掛けないといけないだろうか。
そう思っていたが……
『痛がりなので、わたしには無理だろうなぁ…』
「……え？」
『海外の人が入れてるのオシャレだなって憧れるんですけど、結構痛いって聞くじゃないですか？ピアス開けるのでもビクビクしてたので、わたしにはきっと無理です…』
「あー…まぁ、ちょっと痛いかな？」
『えぇー、本当にちょっとですか！？』
Aはただのオシャレだと思っていた。
『でも、刺青OKって理解のあるいい職場ですね！』
刺青に理解ある職場と言うか入れさせられると言った方が正しいのだが。
「…経営者だからそういうのねぇんだよな」
『なるほどです…！』
経営者…もしてるし、嘘ではねぇよな。うん。
簡単に信用したAに蘭はちょっと心配になった。
「…そういや家、近いの？」
『はい。朝早い日もあるので徒歩圏内です』
「ふーん…さっきも言ったけど、夜は気ぃつけた方がいーよ。いくら近くても何があるかわかんねーだろ」
組の下っ端や自分のような反社もいる時間帯だ。
Aみたいな女が一番狙われるのだと蘭が身の安全を心配すれば、Aはふわりと笑みを浮かべた。
『ふふ、灰谷さん、お優しいんですね！普段はこんなに遅くならないので大丈夫ですよ。心配してくださり、ありがとうございます』
「別に……優しくねーよ」
『いいえ、とっても優しいですよ』
再びトクリと鳴った心臓に今度は蘭も無視できなかった。
嗚呼、これが恋ってやつか。
こうして、ロワゾー・ブルーに通うようになったと蘭は嬉しそうに竜胆に語るが、彼はこの先2週間仕事に忙殺されるのである。
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天然石 - 続き書いてほしい (2022年10月29日 8時) (
レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - いつぐらいまで更新しないんですか? (2022年9月15日 22時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白いです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年7月9日 20時) (レス) @page45 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます。楽しみにお待ちいただけているのは嬉しいのですが、納得のいくものができるまで投稿することはできません。お待ちいただけましたら幸いです。 (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 月宮莉夢さん» コメントありがとうございます。更新停滞しており申し訳ありませんm(_ _)m引き続き楽しんでいただける作品が作れるよう頑張ります！ (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年2月22日 18時
