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「はい、どーぞ。オヒメサマ」
『ふふ、蘭さんったら。ありがとうございます』
蘭は車を停める場所までAをエスコートすると、助手席のドアを開け、席に座らせた。
中へ入るとふわりと蘭の香水の香りが広がる。
隣の運転席に乗り込むと、すぐさま空調や座席を気遣ってくれる蘭にAは本当にお姫様になったような気分になってしまった。
「昼飯も予約してるから」
『すいません、色々お任せしちゃって』
「俺がAちゃんのためにしたかったからいーの。中華でいいんだよね？」
『はい！』
パン屋へ行くのは昼過ぎで、まだ時間が早い。
そもそも目的のお店はテイクアウト専門店だったので、昼食は別に取ろうとメッセージの中で話をしていた。
その中で蘭はAに「食べたいものとかある？」と聞いていて、おすすめの店までいくつかピックアップし、予約までしていたので、相当できる男である。
流石、蘭さん…！とAは心の中で拍手を送った。
『へぇー、蘭さん六本木生まれ六本木育ちなんですか！？めちゃくちゃ都会っ子なんですね』
「都会っ子だったかはあんまわかんねーけど、まぁ六本木は庭みてぇなもんかなー。Aちゃんどこだっけ？(知ってるけど)」
『わたしも東京で世田谷なんですけど』
「Aちゃんこそお嬢様じゃん」
『いやいや、周りは立派なお家でしたけど、我が家は至って普通ですよ』
「てか、同じ東京育ちなんだからAちゃんも都会っ子じゃね？」
『えぇー、六本木はなんかキラキラしてる感じがします！』
「ふはっキラキラしてるってなに？歌舞伎町は？」
『歌舞伎町はキラキラって言うかギラギラしてる？』
そんな話をしていると車はあっという間に蘭が予約した店に辿り着いた。
行きと同様に蘭は運転席を降りると助手席に周り、扉を開ける。
「はい。Aちゃん、手」
『ありがとうございます』
今度は差し伸べる手のオプション付き。
Aがその手を取るとそのまま離されることなく、蘭に握られたまま店へと連れられるのであった。
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天然石 - 続き書いてほしい (2022年10月29日 8時) (
レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - いつぐらいまで更新しないんですか? (2022年9月15日 22時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白いです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年7月9日 20時) (レス) @page45 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます。楽しみにお待ちいただけているのは嬉しいのですが、納得のいくものができるまで投稿することはできません。お待ちいただけましたら幸いです。 (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 月宮莉夢さん» コメントありがとうございます。更新停滞しており申し訳ありませんm(_ _)m引き続き楽しんでいただける作品が作れるよう頑張ります！ (2022年6月8日 21時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年2月22日 18時
