父を求めて (ページ19)

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裏切り、再び, ページ19

そんな、うそだ、うそだ、うそだ、うそにきまってる。

ブラッドリーは母に迫った。

「ねえ、マーベリックに、もっとお願いできないの、説得できないの、、、」

「あのひとは頑固な人なの、私でも説得できない。ごめんね。でも、軍人以外の道もあるわよ。ね？」

「でも、、」

「過去の事は話さないで。」その顔は、なぜか悲しそうで、あのかつてのミセスグリーンを思い出させた。

ブラッドリーはその晩、泣きに泣いた。

「「あのひとはパパの相棒だった、ううん、相棒の人。パパと同じ飛行機に乗ってて、パパを見とどけてくれた人よ。」」

そうか、あの時、マーベリックは父を見捨てたのではなかったか、そして自分までも。そして自分はこれだけで済んだが、父は命さえも、、、

そう、そんな奴を信じた俺が馬鹿だった。そんなこと、忘れていた。父の相棒でも、裏切り者なんだから、信頼に値しない。

みるみる、悲しみが怒りへと変貌していったのだった。

いつか、そいつを超えてやる。そうベッドと母に誓った。
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