父を求めて (ページ16)

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ドライブページ16

「お前さん達、荷物、重いだろう。持ってやるよ。後、車でうちまで送ってやる。な？」

「でも、ティムって15歳じゃないの？車は運転できないんじゃ、、、」

「いや、この際そんなちっちゃいことはどうだっていいんだ。ほら、大は小を兼ねるとかいうだろう？」

…ブラッドリーはなんか使い方が間違ってる気がするしたが、またなんか言われる気がしたため、やめといた。

しばらく彼らは黙っていた。。。が、ティムが口を真っ先に開いた。

「チャーリー、しばらく会ってないな。実は、ボーイスカウトの代わりにいたずらをし始めたころから、あいつを避けてるんだ。確か、あいつがハロウィーンに来た時は、俺がまともだった最後のハロウィーンだ。あいつ、俺の事憶えてんのかな。なんで、俺んちにお前らを寄越したんだろうな。。。

俺の母さん、おかしくてごめんな。これも全部、おれのせいだ。おれが逆らい、無視し続けたからだ。

だから、お前らとにかく、俺のようになりたくなかったら、相手を大事にすることだな。たとえそれがだれであったとしても。って、こんなやつに説教されてもなんのありがたみもないか。。。反面教師にしてくれ。」

「いや、今からでも間に合うよ。チャーリーに会いたい？」

「あ、でも、こんな格好じゃ、」

「あなたがほんの３０秒前に相手を大事にしなきゃ、て言ってたのに。有言実行しなきゃ。」

「分かった。あ、もう少しでお前らの家だぞ。」

「ブラッドリーもうちに来る？」

「ううん、えんりょしとく。早くしないと、ママが帰って来る。ママ、大体９時に帰るらしいから。」

「じゃ、気を付けて帰れよ。はい、これ、お菓子。」

「ありがとう。また会いに行くよ。」

ブラッドリーは暖かい雰囲気に溢れているトムの家に目をやって、まだ誰もいないはずの我が家に目を向けた…

どうやら人がいるらしい。。。時計を窓越しに見ると、９時はとっくに過ぎていた。