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『何してんの…？』
怪訝そうな表情を浮かべた横山さんと視線が合うと、慌てて村上さんから一歩退いた。
『挨拶しとっただけや』
私を見つめたまま近づいてきた横山さんに私は咄嗟に村上さんの背中に隠れた。
『な…！なんで隠れんねん…』
「さっき私に言った言葉を前言撤回しない限り横山さんは優しくないヤンキーの仲間です！」
『はぁ？』
「村上さんは優しいヤンキーです」
『なんでお前は…』
『優しいヤンキーにならんと…仲良くできひんぞ〜』
横山さんは大きなため息を吐いて、綺麗な金髪を掻きむしると一歩踏み出した。
『さっきはあんなこと言ってすみませんでした…』
頭下げた横山さんの頭を優しく撫でた。
「優しいヤンキー認定します！」
『っ…なんやねんほんまに…』
『よかったなぁ…Aちゃんと仲よう出来るやんけ』
お二人と仲良く笑い合っていると、ベットが軋む音が聞こえてきた。
『A…？』
「隆平…！」
頭を押さえて起き上がった隆平に駆け寄ると、隆平は私を見るなり力強く抱きついてくる。
「りゅ…隆平？」
『良かった…無事で…』
「隆平こそ…あんな無茶すんのやめてよ…」
隆平の首筋に顔を埋めて呟くとゆっくりと体を離された。
『ほんまに…Aを守ってくださってありがとうございました』
『あぁ…俺やなくてこっちな？』
村上さんの後ろで目つきを鋭くさせた横山さんが隆平を睨みつけていた。
『え…さ…最恐のヤンキーが…俺を…？』
『これが普通の反応やんな笑』
「横山さんは優しいヤンキーだから大丈夫なの」
『優しいって…』
戸惑う隆平に横山さんは近づくと片手で胸ぐらに掴みかかった。
『女1人守れねぇ弱いやつがかっこつけんな』
『っ…かっこつけたくてしたわけじゃあらへん…！』
『じゃあ俺が来なかったらどうするつもりやったん？こいつのこと危険な目に遭わせたのはお前の行動やからな！』
『ヨコ…一旦落ち着け…』
隆平から手を離すと横山さんは私をチラッと見て唇を噛み締め、保健室から出て行ってしまった。
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夜(プロフ) - みけねこさん» コメントありがとうございます。ワクワクしてもらえて何よりです、！お楽しみください。 (2022年1月29日 15時) (
レス) id: 21360e0486 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 初めまして。更新を楽しみに読ませてもらってます！次はどんな展開になるだろう…とワクワクしちゃってます。 (2022年1月28日 20時) (レス) @page7 id: d311d92dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜 | 作成日時：2022年1月18日 12時
