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『女癖悪い奴に言われたくないっすわ〜笑僕のAにまで手出して…タダで済むと思うなや』
『っ…！？』
「ど…どういうこと？」
隆平の言葉にわかりやすく顔色を変えたきみくん。
何も言わなくなってしまったきみくんを置いて私は隆平に腕引かれ家の中へと入った。
「ちょ…ちょっと隆平！？」
迷うことなく私の部屋に入ると、ようやく腕が解放された。
『どういうことって…そのままの意味やけど？』
「きみくんはそんな人じゃない！」
『じゃあなんで言い返さなかったん？当たっとるからやろ？』
「そんなこと…」
まだ潮の香りがするワンピースを握りしめると、隆平の温かい手が私の手を包み込んだ。
『ごめんな…僕がもっと早く知ってればAを傷つけんで済んだよね…』
「でも…きみくんはキスしてくれたよ？本当に…」
『ああいう奴らは誰構わずキスするんや』
「全部嘘なの…？」
『そうや』
隆平に引かれベットに座ると強く抱きしめられた。
『もう全部忘れよう…僕がずっと側におるから』
私の瞳から溢れ出す涙を拭うと隆平は私の唇を優しく奪った。
「りゅう…へい…？」
『僕は幼馴染以上にはなれへんかな？』
どこかきみくんに似ている笑みを浮かべた隆平は私の唇を何度も奪った。
「りゅ…もう…」
『ごめん…でもどうしても離したくないねん』
「少しだけ…考えさせて」
『分かった』
隆平は私から離れると鞄を持って部屋を出て行った。
あれからきみくんから連絡はない。
そして…きみくんと会うこともなくなったまま夏休みが始まってしまった。
もうサボることがなくなった私は真面目に勉強しては、あの時着たワンピースを見ては苦しくなる日々を送っていた。
「会いたいよ…きみくん」
こんな呟きがあなたに届くなら…
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夜(プロフ) - みけねこさん» コメントありがとうございます。ワクワクしてもらえて何よりです、！お楽しみください。 (2022年1月29日 15時) (
レス) id: 21360e0486 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 初めまして。更新を楽しみに読ませてもらってます！次はどんな展開になるだろう…とワクワクしちゃってます。 (2022年1月28日 20時) (レス) @page7 id: d311d92dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜 | 作成日時：2022年1月18日 12時
