もう、戻れない【HQ】4

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及川Side

合宿7日目の夜

俺と赤葦くんと孤爪くんの3人は誰もいないような所へとうつり話し合いを始めた

毎日してたら気づかれるでしょ？

だから、こっそり…ね

及川「何かあった？」

赤葦「これ見てください」

赤葦くんが見せてくれた動画は

合宿4日目に音駒のマネージャーが青葉城西(うち)のスポドリをばらまいてる所だった

研磨「でも、その日青葉城西スポドリ飲んでたよね？」

及川「多分Aちゃんが急いで作ったんだ」

及川「Aちゃん、その日顔赤くてさ、疲れ切った顔してた…」

赤葦「それと、昨日初めてAがスポドリ、間に合わなかったんです」

研磨「え？それほんと？」

赤葦「うん。昨年の合宿でも遅れることなんかなかったのに…それになんか顔が赤かった」

及川「Aちゃん、スポドリ作るのめちゃくちゃはやいのに…」

研磨「音駒の時もそうだった。」

赤葦「本人に聞くとはぐらかされそうだったから、、」

研磨「A、隠すの上手いから…」

及川「もしかしてさ、」

赤葦「はい。そのときはまさかと思ったんですけど、」

研磨「スポドリがばらまかれたってこと？」

赤葦「それか、誰かの分まで作ってるか…」

及川「こればかりはわかんないね」

赤葦「ローテーションの関係でどうも上手いこと行かないですね」

研磨「この前が偶然すぎたんだよ」

及川「うーん…どうしようもないな」

完全に行き詰まった…

赤葦「でも、諦める訳には行かないですよね」

研磨「誰がほかに信用できる人いないかな」

赤葦「どういうこと？」

研磨「ローテーションの関係でどうしてもAのこと見られないことがあるけど、全部の学校の誰か一人にAのこと見てもらえば証拠は集まるんじゃない？」

まぁ、確かにね

でも、

及川「たしかに、白鳥沢には幼なじみがいて、烏野には従姉弟がいる。」

赤葦「なら、及川「でも、」でも？」

及川「白鳥沢の方は隠すことが上手いかもしれないけど、飛雄は…」

研磨+赤葦「.......」

及川「人数がいれば証拠は確実に集まると思う。でも、大勢で動けばリスクも大きいよ。マネージャーだけじゃなくて、音駒の選手にも気づかれないようにしないといけないし」

赤葦「やっぱり3人でやりましょう」

孤爪「それで、Aが疲れてる原因を見つけよう」

よし。

守るからね。


Aちゃん。

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