9話 ページ11
岩泉side
バスの中に入ればAは爆睡していて。
及川の言った通り、本当に3人分占領してる…。
長ズボンで隠れている足を折り曲げていた。
俺はAたちの2個前の座席に山崎と座る。
くっそ、国見と花巻が羨ましい……ましてや及川と金田一なんか寝顔見れるじゃねぇか！←
バスは予定通り、3時に発車した。
すると渡がいきなり立ち上がって。
渡「あの、みなさん少しいいですか？」
及川「渡っちどうしたの？」
渡「さっきAがバス入る前に、このノート預かってて……」
渡は揺れが小さいバスの中を歩いて及川にノートを渡す。俺も気になり椅子から覗き込んでみる。
及川「参加校概要……な、何これ……烏野、音駒、梟谷の特徴が書いてある…？」
矢巾「さっき渡と見てたんですけど、多分これ書いてたからあんなに眠そうだったんじゃないかと……」
そのノートには一校ずつ丁寧に、その高校の弱点や烏野との練習試合で見た変人速攻のことまで書かれていた。
しかも青城の概要までびっしり、一人一人に向けて書いていて。
「あいつがこんなことしたの、初めてだな……」
及川「俺は今の、このメンバーが春高に行ける最大のメンバーだと思ってる……。みんな、このノート、全部頭に叩き込むよ！」
部員「はい！！！」
基本Aは周りが騒がしくても中々起きないタイプ。
みんなそれを把握した上での気合いのある返事をした。
前までドジばっかしてたあいつが、こんなにも俺達のことを見ていてくれたと思うと感謝してもしきれないな。
ノートが順番に回ってきて、俺の概要を見るとわかりやすく、詳しく書かれていた。
絢音「すごいですね……入ってきたばかりの1年生のことまでびっしり……」
「あぁ。Aはちゃんと、優秀なマネージャーやってるよ…。」
ペラペラと捲っていくと、いちばん後ろのページに赤いボールペンで「や」とひらがなで書かれていた。
睡魔に耐えられなかったのか、続きの文字は途中で途切れていて。
俺はまだ、「や」という文字がAにとってどれほど大切かは知らない。
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 679人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
傘売り - 私も中学の時バレー部でした！ どこのポジションでした？ 私はミドルブロッカーでした！ (2019年8月30日 16時) (
レス) id: bcb2c7d828 (このIDを非表示/違反報告)
杏風(プロフ) - 梅姫美さん» 番外編で出しちゃいますううう！！！ (2019年8月30日 0時) (レス) id: b69b21aebe (このIDを非表示/違反報告)
杏風(プロフ) - ふぃおりさん» 同じですね！！ ありがとうございます頑張ります！！ (2019年8月30日 0時) (レス) id: b69b21aebe (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - きゃーーーー！！！いいじゃないですかぁぁぁぁ！！クロのペタンコ髪！！！！！おねしゃす！！！！ぜひ！！！！！！ (2019年8月29日 11時) (レス) id: c23f604db7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃおり - バレーをして居たので、凄くワクワクしながら読んでます笑これからも更新頑張ってください!! (2019年8月27日 2時) (レス) id: 3523517bbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏風 | 作成日時：2019年8月23日 18時
