落し物は命でした (ページ8)

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＿＿＿廉side

最近、紫耀の様子がおかしい。

打ち上げにも顔出さんし

気づいたらもうおらんくて帰ってるし。

一週間前くらいかな？

ロケとか撮影とかで忙しかったのか

珍しく打ち上げをパスした紫耀。

その時は疲れたんかな～って思ったけど。

最近はまるで何かのために早く帰ってるみたいな。

彼女やったら打ち上げくらい行くと思うし。

ペットでもそんな急がんでもええと思うし。

何なんやろ？

そう思って海人と相談して

聞いてみることにした。

廉「なぁ紫耀。」

紫耀「ん？」

海人「最近打ち上げ来ないし、早く帰るけど

なんかあったの？」

紫耀「あー、内緒。秘密やで。」

なんて上手く交わされた。

というか、逃げられた。

秘密って？

内緒ってことはバレたらあかんってこと？

そんな風に悩んだ時、海人が言った。

海人「紫耀の家で打ち上げしようよ！」

家の主の紫耀ははぁ？って驚いた顔をして

でも周りのメンバーは賛成してた。

…まぁ俺も賛成かな。

紫耀「ちょ、ほんまにあかんって！」

でも、いつもならえー、俺の家ー？

なんてだるそうに承諾してくれてたのに

今日はまるで様子が違う。

廉「ははーん…彼女か…

出来たんなら見せろって言うたやん！」

と肩を組むと渋々どこかに電話した紫耀。

紫耀「あ、もしもし？うん…あんな今日

メンバーのみんなが来るんやけど大丈夫？

…うん、わかった。言うとくな。

大丈夫、少クラの人…うん。はーい。」

…しょ、紫耀が優しく人に接してる！？

しかも少クラの人って何！？

電話に出るってことはやっぱり彼女！？

紫耀「…まぁいいよ、やって。来れば？」

不服そうな紫耀の言葉とは真逆に

盛大な盛り上がりを見せたメンバー一同。

…彼女やったらどうしよ。

紫耀、おらんって言ってたのにな。