やめてください、ジャンハオ先生！

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残すところリーディングのみとなった。



正直、リーディングが1番自信なくて少し緊張する。







『じゃあみんな机の上の物片付けてください』



ガラガラとドアが開いた音がした後に入ってきたのは


ジャンハオ先生だった。





リーディングの模試監督がジャンハオ先生だと分かって


より緊張してきた。




…いや、逆に安心するのかも。






とりあえず、頑張る。





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…すごい、


先生の小テストに出てきた単語が良く出てくる。



前までだったら

単語が分からなくて諦めて勘で解いていた問題も、



単語が分かるようになってからは簡単に答えを導き出すことが

出来るようになって嬉しい気持ちになる。






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残り時間を確認したくて黒板の方を見る。





…っ、



先生と目が合う。





” が ん ば れ ”


そう口パクで伝えられた瞬間時が止まるかと思った。




前も口パクで伝えられたことはあったけど、


その時とは何だか瞳の優しさが違って





少しぼーっとしていたら


” は や く や れ ”


と先生は腕時計をとんとんして

また口パクで伝えられる。




私はもうひと踏ん張りと心を奮い立たせ、


問題と向き合った。









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『Aちゃんお疲れ様』



「ハンビンくんもお疲れ様」



『2日間長かったね〜

やっと終わった気がする笑』



「だね笑

かなり疲れたよね笑」



『やっぱり化学やばいかも…笑

結構勘で解いた問題多くて点数やばそうなんだ』



「化学難しかったもんね…

私も点数低いと思う笑」




なんて模試の反省点を言いながら帰る支度をする私たち。






『Aちゃん』



「…ん？どうしたの？」



『今日一緒に帰らない？』




ハンビンくんに一緒に帰ろうと誘われた時






『キムAさん』



教室の前の方で私の名前を呼ぶ声がする。






「…あ、ごめんハンビンくん

呼ばれたからちょっと待っててね」




…もしかして名前書き忘れたりしたかな、


一応シャーペン持って行っとこうかな。





教卓の所へ行き、



「私…名前書き忘れてましたか？」



そうジャンハオ先生に問う。





『今日は模試で疲れてるだろうから、放課後無しでいいよ』



「…え？」



『また来週、放課後な』




そう言ってジャンハオ先生は教室を後にした。





…今日は放課後ないんだ。


今日は金曜日だから週末は会えない。





なんでこんな心にポッカリ穴が開いた気分になるんだろう。

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