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私は最寄り駅から家まで徒歩10分
ハンビンくんは
歩く私に合わせて自転車を押してくれる。
近いし大丈夫、
そう断ったけど
” 送らせて ”
の一点張りで結局家まで送ってもらった私は
「家、ここなんだ
今日はありがとう、すごく楽しかった!」
『こちらこそ!
パンケーキも付き合ってくれてありがとう、Aちゃん』
「…じゃあ、また来週ね」
『うん!7:30の電車、僕も乗るから覚えててね笑』
「うんうん笑
ちゃんと覚えてる笑」
『…ふふ、良かった笑
じゃあまた来週ね、Aちゃん』
ハンビンくんは来た道を戻っていく。
風に靡くワイシャツと
夕陽に照らされたハンビンくんの背中
あの角を曲がって
その姿が見えなくなるまで目で追っていた。
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「…ただいま〜」
リビングからドタバタと騒がしい音がする。
『ヌナ!遅い!
どこで何してたの!』
「あれ、ギュビナ今日部活は?」
『顧問が出張で居ないから無くなったの!
で、どこ行ってたの?』
あぁ、すごい剣幕
「ちょっと寄り道してただけだよ」
『寄り道?誰と?』
「…友達とだよ
…もう、ギュビナ面倒臭いからそこどいて」
『ヌナ酷い、もう知らない、』
「…ああ、ごめんごめん
ほら、これあげるから機嫌直して?」
ギュビナはだるムーブに入るととことんだるいから
機嫌を直してもらうために渡したクッキー。
『え!クッキー!?
ヌナ大好き!!』
「…単純だなぁ、笑」
『これどこのクッキー?
初めて見たけど、』
「…あぁ、それあそこで買ってきたの
駅前に出来た新しいパンケーキ屋さん」
『それ、前僕が食べたいって言ってたとこだよね?
ヌナ…もしかしてさっき食べに行ったの?』
「うん、パンケーキだけじゃなくてクッキーも売ってたから
ギュビナにあげよ〜と思って買ってきたよ」
” 初めては僕と行くって言ってたじゃん… ”
なんてまるで垂れているしっぽが見えるかのように
明らかに落ち込んでいる素振りのギュビナ。
ヌナ、” 初めて ” を約束された覚えはなかった、ごめん。
「ごめんごめん、また今度一緒に行こ?」
『…絶対だからね!』
さっきまでプンプンしてたのに
1口クッキーを食べればニコニコになるギュビナは可愛い。
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遂にファイナルですね、、
ドキドキが止まりません、、、
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あんのお餅(プロフ) - 紗良さん» え、恥ずかしい…(灬ºoº灬)ありがとうございます😳💪 (5月17日 23時) (レス) id: 9d4a07154d (このIDを非表示/違反報告)
紗良(プロフ) - あんのお餅さん» コメントありがとうございますᵕ̈* 高校生の時の記憶を思い返して勉強のシーンは書いてるので、あんのお餅さんの勉強のやる気に繋がったのならとても嬉しいです😭 私も主様のお話楽しく読ませて貰ってます♡ (5月17日 23時) (レス) id: 24b5647c5f (このIDを非表示/違反報告)
あんのお餅(プロフ) - 面白かったです!青春だけの甘酸っぱさって感じが、もうずっと胸がきゅって締め付けられてます好きです!ストーリーとは関係ないんですが、勉強しようと思えました!ありがとうございます! (2023年5月8日 2時) (レス) @page26 id: 9d4a07154d (このIDを非表示/違反報告)
紗良(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます😭ジャンハオのセリフがあまりジャンハオが話してる感無いかな、、と最近悩んでいたのではなさんのコメントが凄く嬉しかったです!これからも読んで下さると有難いです^^ (2023年4月23日 3時) (レス) id: 24b5647c5f (このIDを非表示/違反報告)
はな - わ!とっっってもおもしろいです!面白い作品制作ありがとうございます!更新大変だと思いますが頑張ってください!応援してます! (2023年4月18日 22時) (レス) id: 447874d286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗良 | 作成日時:2023年4月14日 14時