-コスパ最強系男子- / ボイプラ (ページ44)

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コスパ最強系男子と慰めページ44

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ﾊﾙﾄ「ひょん、」

『…うん？』

ﾊﾙﾄ「僕、これからやっていけるのかな、」

練習が終わって時計が深夜を指す頃。

珍しく起きていたハルトと遭遇して、階段に座り込んだ。

…順位発表式が終わって、ベッドがガラ空きになったのが何とも悲しいのは、…なかなか引き摺り続けるものがある。

現に、ハルトは1人だけで部屋を使うことになって
静寂に耐えきれ無さそうだ、という顔をしていた。

ﾊﾙﾄ「ただでさえ、振り付けが難しくて。」

『うん。』

ﾊﾙﾄ「……メンバーも、どうなるか分かんなくて、」

『…しんどいよなぁ。』

ﾊﾙﾄ「……はい、」

誰かが移動しなくちゃならないのが申し訳ないけど、
それでもチームとして成り立つには必要なのが、残酷ですよね、と溢すハルト。

『でもあのバチバチなダンス踊れたらカッコいいよ。』

ﾊﾙﾄ「…ひょんなら出来そう。」

『はは、嬉しいこと言うね。』

Say My Nameチームで、このまま行き続けた時に
俺はきっと、埋もれてしまうんだろうけど。

……でも、ベネフィットには惹かれるシステムにしてあるのが、余計に天秤にかけられているような気がして。

その決断の時、俺はどうするんだろう、って
未来の自分に問いかけてみても、答えは分からなかった。