BOYMEN☆GIRL＊7＊ (ページ18)

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君は誰？ー吉原雅斗 side ーページ18

あ「…でも、責めないであげてね…。

きっと、目の前が見えなくなってるだけだから。

それだけ皆、ボイメンの皆が好きって事なんだよ？」

吉「何で、麻衣ちゃん、責められてるのにそんな優しくできるの？」

あ「…私もね、気持ちが分かるんだ。

私も、あの時目の前が見えてなかったの。

それで、色んなものを失った。」

麻衣ちゃんは頑なに言おうとしない。

でも、麻衣ちゃんの心はもう悲鳴を上げてるように見えるのに。

あ「ああいう人を見ると思い出すんだよね…。

昔の頃の自分を。

自分のせいで、色々な人を傷つけてしまった。」

吉「もし、自分が人を傷つけてしまったって思うなら、これから気を付けたら良いじゃん。

これから、人に優しくしたらいいって、

俺はそう思うけどね。

だって、過去はもうどうやっても変えれんやん？」

あ「…そうだね。ありがとう。」

麻衣ちゃんは俺のシャツにそっと寄り添った。

麻衣ちゃんと俺の距離がさっきよりも近くなる。

ドキドキが加速していく。

そっと彼女の髪を撫でると、さらさらとして艶やかであった。

あ「まぁちゃんが髪撫でると気持ちいい。」

そう言うと、猫みたいにすりすり俺のシャツにくっつく。

可愛いっ。

そして、ぴょこっと顔を上げると、涙の線がついていた。

それを指で拭った。

麻衣ちゃんはすごい顔が小さいから、両手で包み込むと、すっぽり隠れてしまう。

麻衣ちゃんのうるうるの瞳が俺一点だけを見つめている。

あ「…あ。」

俺は麻衣ちゃんの唇を奪った。