Day5 ページ7
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周りから黄色い悲鳴があがった。
千「じゃ、そういうことだから。」
ひょーまは不敵に笑って私の手を引いてどんどん進んでいく。
『ちょ、ひょーま。今のは恥ずかしい…。』
あんな公衆の場でキスって…考えただけでも顔から火が出そうだ。
千「今日の朝言ったろ?あとで覚えてろって。」
『だからってあれは…恥ずかしかった……』
千「ふくれっ面しても可愛いだけだぞ。」
『もう知らない、じゃあね!』
居づらくなって自分のクラスに入った。ひょーまとはクラスが別々でいつもはヤだけどこの時ばかりは感謝した。
「お、朝からお熱いAさんじゃないですか〜。」
『う、煩い…』
私の席に座っていた華夏がニヤニヤしながらこちらに来た。
「良いねぇ〜、青春だね〜。」
『だから止めてって。』
華夏は高1のときにクラスが一緒になって仲良くなってまた今年も一緒になった。華夏は私の良き理解者で恋愛のこととかで幾度となく相談に乗ってもらっている。
「あんたの彼氏も大胆だよね〜。校庭のど真ん中で、キス。キス。」
『2回言うな。』
もう本当に…何してくれてんのひょーま!!
「でもなんか恋愛を客観的に見ると面白いよね。長編ドラマ見てる気分。」
『他人事だね。』
「事実他人事でしょ。」
『確かに。』
前に1度、華夏は恋愛しないのかと聞いたことがある。どうやら中学生のときに恋愛関係のトラブルに巻き込まれて以来どうもする気が無いらしい。
「あんたの彼氏にはホントに敬服するよ。全校生徒が見ている前で、キス。独占欲つよつよじゃん。」
『え!あれ全校が見てたの?』
「どうだろうね〜…お、噂をすれば」
千「A」
『あ、ひょーま!!』
すぐに彼氏の元に向かったAを見てやれやれ、と苦笑した。
「(なんだかんだ言って、Aは千切くんのこと大好きだよね)」
さっきのキス騒動が無かったみたいに2人は会話をする。
千「これ、読みたいって言ってた本。さっき渡しそびれた。(夜更かしすれば朝甘えてもらえる。)」
『ありがとう。(また夜更かししちゃうからほどほどにしないと。)』
「(思考がバレバレなんだよな、この2人。)」
華夏は本日2回目の苦笑を溢し、2人をそっと見守った。
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Runa - めっちゃ面白いです!次の更新待ってます! (3月11日 17時) (レス) id: 5f661ba308 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» はい、大丈夫です! (8月4日 8時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 琴瑛さん» そうですぐれーぷふるーつです(^_^)上手なんてそんな、琴英さんと作品への愛は紙一枚では伝わりきらなかったかも…。載せて大丈夫です!見て下さったということで、画像は削除しても大丈夫でしょうか? (8月3日 23時) (レス) id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» 全然見れなくてホントにすみませんでした…切腹案件です。申し訳ありませんでした。 (8月3日 10時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» ぐれーぷふるーつ様ですか!!??全然返信できなくて申し訳ありませんでした。とても御上手でビックリしました!!載せても大丈夫ですか? (8月3日 10時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴瑛 | 作成日時:2023年2月12日 13時