ボーイッシュ彼女【ブルーロック】【千切豹馬】

Ｄａｙ１９ ページ21

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｢えぇ、彼氏とのデートにスカート履くか迷ってんの？｣




『うん…』




｢それって普通さ、初デートで悩むもんじゃないの？｣




『そうなんだけど、それとこれとは違うの。』





今回の大会はひょーまのお姉さんが来る。前にひょーまのお家にお邪魔したときに会ったんだけど、すごく気さくな人でそのうえ美人で、私の憧れの人だったりもする。




前は制服だったからだけど、あんまりズボンとか履いていかない方が良いのかな？と思っているところだ。




私の私服は主にメンズライクと呼ばれるモノが多くて、人によっては怪訝な顔をしてくる人もいるし。




｢Aは可愛いから何着ても似合うって。｣




『私センスないからムリー。』




｢じゃあなんでいつも私服オシャレなの。｣




呆れたように華夏が言った。別にオシャレじゃないけど…適当に買ったモノ合わせてるだけだし。




『お願い、華夏…一緒に選んで。』




｢んー、ハーゲンダッツのイチゴね。｣




『はーい。』




華夏はしょうがないな、と言って笑い、放課後２人でショッピングすることになった。




｢お、これ可愛くない？｣




｢これも可愛い！｣




｢それも｣




｢あれも｣




『ちょ、ちょっと華夏さん？選びすぎ。着るの１着だからね？』




気づいたら１１〜２着ぐらい手に持ってやって来た。




｢全部着てみなって！｣




『えぇ…』




スカートなどを押しつけられ、そのまま試着室にぶち込まれた。




『これ、多くない？迷惑だよね？この量。』




まぁ、早く着替えれば問題ないかと思い着替え始めた。









パシャパシャパシャパシャ




『何してんの？』




｢んー、試写会？｣




『やめなさいって。』




着て出てきたはいいけど、さっきからずっと華夏に写真を撮られている。なんで？？




｢お客様、もしよろしければ私たちも写真撮ってもよろしいですか？お店の広告に使いたくって。｣




『遠慮しますかね、』




あはは、と苦笑いした。生憎、そういうのは受けつけていない。




｢買うの決まったー？｣




『うん、今からレジ行ってくるね。』




大会、楽しみになってきた。









｢ん？霧島から？｣




下校途中にピコンと通知が入りタップした。




｢なっ、｣




トーク画面に載っていたのは今まで見たことないAのスカート姿だった。




デートの衣装選び中、と書かれていた。




俺の彼女可愛すぎだろ。









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