Ｄａｙ１ ページ3
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『ふぁ…』
千｢眠そうだな。｣
『昨日ひょーまに借りた小説読んでたら１２時まわってた。』
朝の電車の中。誰もが目を引くカップルがそんな会話をしている。
千｢まだあと少しあるから寝てくか？｣
『ん。』
頭を肩に預けて目を瞑った。肩には腕を回されているため彼の体温が伝わってきて心地良い。こうやってちょっと夜更かしするのも悪くないかも。
『ついたら…教えてね。』
千｢分かってるよ。お姫様。｣
『ひょーまの方が……おひめ…さま…、だよ……』
結局眠気に勝てなかったのか、すぐに寝てしまった。
千｢ったく、後で覚えてろよ。｣
そう言いながらも優しい面持ちで彼女の顔にかかっていた髪の毛をどけてくれた。
千｢(もうすぐ、１年たつのか…今でも信じられないな…)｣
彼女の顔を見ながら１人、去年のことを振り返った。
４月、春。
入学式ではお決まりの校長の長い話をしているときに前の席にいる生徒たちの顔を見ながら退屈を凌いでいるときだった。
｢ねぇ、あそこに座っている子、格好よくない？｣
｢え、めっちゃ分かる。｣
隣に座っていた女子がこそこそと喋っていた。誰のこと言ってんだろ…俺の前の席に座ってる奴か。
確かに、顔は見えないけどかっこいい気がする。
だが、制服が女子なのだ。女だろ、どう見ても。
｢生徒会長挨拶。生徒会長は前に出てください。｣
｢はい。｣
司会の先生の言葉で視線をステージに移すと驚愕した。
｢みなさん、入学おめでとうございます。｣
にこやかに話している生徒会長(男)が身につけていたのは…………
｢あれ…ってさ…｣
｢ウソでしょ。｣
スカートだった。
はっと思い出した。近年、ジェンダー平等というものが増えてきていたためここの高校は…男子も女子も制服を選べるのだった。
改めて見ると、上の学年の女の人は学ランを着ていたり、男の人もスカートを履いていた。
と、いうことはまさかコイツも…
なら納得がいく。
｢新入生、起立。｣
先生のかけ声に反応して席を立って通路を向く。その時に見えたコイツの顔は……
目を奪われるぐらい綺麗だった。
え、綺麗？ちょっと待て、まさか俺……
さぁーっと血の気が引いていく。
いや、信じたくない。ウソだ。絶対ウソ。
俺はこの日、盛大な勘違いをした。
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Runa - めっちゃ面白いです！次の更新待ってます！ (3月11日 17時) (
レス) id: 5f661ba308 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» はい、大丈夫です！ (8月4日 8時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 琴瑛さん» そうですぐれーぷふるーつです(^_^)上手なんてそんな、琴英さんと作品への愛は紙一枚では伝わりきらなかったかも…。載せて大丈夫です！見て下さったということで、画像は削除しても大丈夫でしょうか？ (8月3日 23時) (レス) id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» 全然見れなくてホントにすみませんでした…切腹案件です。申し訳ありませんでした。 (8月3日 10時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 羽鶴さん» ぐれーぷふるーつ様ですか！！？？全然返信できなくて申し訳ありませんでした。とても御上手でビックリしました！！載せても大丈夫ですか？ (8月3日 10時) (レス) id: b47bfe0c1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴瑛 | 作成日時：2023年2月12日 13時
