箱入息子。 (ページ19)

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あざとい君に恋をした。7 ページ19

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「ねぇ、きよ。もしかして、あの子のこと気になってたりして……？」

涼雅がニヤニヤしながら聞いてくる。
そりゃ名前なんか聞いたらそうなるか。

「まぁ、気になってはいるよね。可愛いし。」

「やっぱり。じゃあさ、今度遊びに行くって言ってたやつ、きよと小太郎くんも一緒に行かない？てかそうしよ！その方が楽しい！」

「楽しいは楽しいやろうけど、、、もしそこでなんかやらかして小太郎くんに嫌われたらどうしよう。」

「大丈夫だって。きよは余計なこと気にしすぎなんだよ。」

「でも、、」

丁度その時、小太郎くんが来た。

「失礼致します。お待たせいたしました。ベーコンエッグサンドとホットコーヒーのセットになります。」

「ありがとう。メッチャ美味そうやな。」

「ありがとうございます。」

おぉ、。
小太郎くんが笑顔でお礼を述べた。

笑った顔も可愛いんやな。

「ねぇ小太郎くん、もし良かったら今度市川くんとさっちゃんと俺らとみなとくんと6人でどっか遊び行かない？」

涼雅が勝手に小太郎くんを誘う。

「いいんですか？！行きたいです。」

小太郎くんは何故かめちゃくちゃ喜んで応えた。

「ホントに！？じゃあこの後にでも予定合わせよっか。」

「はい！お願いします。じゃあ僕、仕事戻りますね。失礼しました。」

何か勝手にことが進んでる、、、。

「じゃあ、小太郎くんも行くって言ってくれたことだし、きよも覚悟決めてよ？」

「分かったけど、、。」

「どこがいいかな。原宿？新大久保？それか思い切って横浜とか行っちゃう？」

もうすでに涼雅はノリノリだ。

俺も行きたくないわけじゃないけど、なんせ数年ぶりに出来た気になる子やし、なんか慎重になってしまう。

でも、あんま慎重になりすぎてもダメなんかな。

ああ、もうこんなん久しぶりすぎてなんも分からん！