*∴*milk tea*∴*

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−−−KM side−−−


僕は昨日の事を謝りにviaggiatoreに来た。


無事に仲直り？ができて、安心してテーブルにつくと、


菜月｢あっ！雨降ってきたぁ！｣


外を見るとポツポツと雨が降り始めていた。


KM『カサ持ってきておいてよかった…』


そう思っていると、Aちゃんがカサを持ってないと聞こえてきた。


KM『…チャンスだっ！

Aちゃんと相合い傘ができるかもしれない♪』


そんな事を考え、Aちゃんがミルクティーを持ってきてくれた時に、バイトが何時に終わるのか聞いた。


ラッキーな事にあと1時間で終わるらしい。


僕はAちゃんのバイトが終わる10分前に店を出た。


裏口で待っていると、中からAちゃんと誰かの声が聞こえた。


？｢雨がひどくなってきてるから表から出ていいよ｣


A｢はぁい♪ありがとうございます｣


KM『えっ！表から出るの？！

急いで表の方に行かなきゃ！』


早足で向かうと、ちょうどAちゃんが雨に向かって歩いていこうとするところだった。


KM｢あっ！Aちゃ……｣


？｢A！！｣


僕とは逆の方向から現れた男がAちゃんの名前を呼んだ。


その男は僕よりも身長が高くて、切れ長の目、スッと通った鼻…


男の僕でも惚れてしまいそうな容姿をしている。


2人は相合い傘をして歩きだした。


KM『…もしかして、指輪の相手ってその人なの…？

そんな……』


僕はボーッと2人の後ろ姿を見つめていた。


角を曲がり姿が見えなくなって、我に返った。


KM『…はっ！

まだ彼氏って決まったわけじゃない。

確かめてやる！！』


僕は雨の中走って2人を追いかけた。


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