シグナルソング撮影-5 ページ45
ズハオ「おはようございます〜」
A「おはようございます…あの、私ここにいても大丈夫なんですか…?」
スタッフ「映らなければ大丈夫ですよ〜」
到着したのはやはり撮影場所になっているという練習室。
不安を感じつつスタッフさんに確認すると、同席しても問題ないとのこと。
しばらく待っていると、着替えとメイクを終わらせたズハオが戻って来た。
A「ズハオも学ランなんだ、似合うね〜」
ズハオ「Aも学ランにしたんだっけ?見たかったなぁ」
A「これから何回も着る機会あるんだからいつでも見れるよ」
ズハオ「そうだけど〜」
ズハオ「僕もあの日に見たかったのに」
A「でも私はズハオの制服姿一番最初に見れたよ」
ここまで来るのに誰にも会ってないならだけど、そう付け加えると、食い気味に会ってないよ!と言うズハオ。
つまり私が一番最初にズハオの制服姿を目にしたことになると言うことで、その事実に少し優越感を覚えてしまう。
“あの日に見たかったのに”何故そこまで拘るのかの理由が少しだけわかる気がした。
―――――
ズハオのダンスは今まで見てきた中で1番と言っていいくらいには好きなのだが、そんなズハオの個人映像撮影をこんな特等席で見れたことにすごく幸福感と、スタークリエイターのみなさんに申し訳なさが入り混じる。
A「うわー、ノーミスで即撮影終了じゃん、さすがだね」
ズハオ「へへ〜」
ズハオの個人映像の撮影が終了し、ズハオを鏡の前に呼びつける。
シグナルソング全体映像の撮影も終了している為、今はスマホも自由に触れるのだ。
ズハオの制服姿を残しておきたくてプチ撮影会を開く。
ちょっと恥ずかしいね、と言いながらニコニコと笑うズハオ。
眩しい。
A「ズハオ超かっこいいよ」
ズハオ「Aも一緒に映ろうよ」
残念ながら私は私服なのだが(しかもかなりラフ)ズハオがどうしてもと言うのでスタッフさんに撮ってもらったり、鏡越しに数枚写真を撮影する。
写真を確認する度に、ズハオ脚長…かっこよ…と驚いてしまうのは内緒だ。
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作者名:りらちゃん | 作成日時:2023年4月24日 22時