シグナルソング撮影-4 ページ44
P.ハンビン「ヌナ、僕のも着てみてよ」
A「着ないよ」
P.ハンビン「なんで!!」
私がどうしようと頭を抱えている中、何故かもっと丈の長いジャケットを差し出してくるハンビン。
もう着ないからねと言って、オッパにジャケットを返して自分の物を着直す。
まぁ正直何が放送されても炎上するし、もういいかと案外すぐに立ち直った(と言うかもう考えるのを放棄した)
折角なので、私からカメラさんに声をかけ、ケイタ、ハルト、私のオールスター短ラン3ショットの写真を撮影してもらった。
ケイタもハルトも可愛いから後でデータをもらおう。
しばらく話していると全員の準備が終わったようで、漸く全体の撮影が始まった。
全体撮影は特に滞りなく終え、その後はチッケム映像の撮影。
このステージで同レベルの練習生が複数人一気に踊ると、他の人の映像に映り込んでしまう為、各レベル1〜2人ずつで回していかなければいけないらしい。
幸いオールスターの私は最初の方に撮影を終え、後は先に帰っても残って見ていてもいいと言われた。
こんな高いステージで踊れることが今後の人生であるのだろうか。
改めて有難いレベルをつけてもらったと実感する。
ステージを降り、折角なのでみんなの撮影の様子を見ていく。
と言っても結構遅い時間の為、まだ撮影していない子は明日に回されるんだろうなぁ、と思うとちょっとかわいそうだと感じた。
―――――
数日後、体調が良くなったズハオがシグナルソングチッケム映像の撮影をするらしい。
どこでするのかと聞けば練習室だと言うので、ズハオがあのステージに立つことができなかったことを改めて悔しく思った。
ズハオ「僕も悔しいけどそんな顔しないでよ」
A「オールスターになれたのに…」
ズハオ「…でもハルトと一緒に何かやってくれたって聞いたよ」
A「聞いたんだ?でも何やったかは秘密ね」
映像公開されたら確認してよ、そう言うと、え〜と言いながらもニコニコとしているズハオ。
ところで何故私が今ズハオと一緒に歩いているかというと、とりあえず着いてきてほしい、とだけ言われた為だ。
訳もわからず歩いている。
おそらく練習室に向かっているのだとは思うが、果たして私も入って大丈夫なのだろうか。
345人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りらちゃん | 作成日時:2023年4月24日 22時