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シグナルソングレッスン-02 ページ20

話を聞いていたリッキーやアントニーがうんうんと頷いてくれて、ミニオッパには“褒められたらありがとうでしょ”と言われてしまった。
ズハオに褒められ慣れていないこととお礼を伝えると、彼はニコニコしながら“じゃあ慣れてもらわないと”と呟いていて、正直ちょっと怖かった。


―――――


ボーカルレッスンの後はダンスレッスン、5分でサビを覚えろと言われてグヨン先生の頭に鬼の角が見えた。
あれ、ガルプラの時もっと優しかったよね?


グヨン先生に若干の恐怖心を覚えつつも、ダンス歴15年以上となるとそれなりに振り入れも早く終わる方で、一通り覚えた後はズハオと細かい部分を確認する余裕もあった。
その後スターレベル別でサビを踊ったのだが、昨日の時点でシグナルソングが公開されていたKグループの方が多く注意を受けていたことに驚いた。


グヨン「A」
A「はい」
グヨン「やっぱり怪我が怖い?」


突然名前を呼ばれたので私ももしかして注意を受けるのかと構えていたら、怪我の事だった。
昨日の今日で恐怖心が無くなるかと言われたらそんな訳ないのだが、昨日の評価を受けてちゃんと克服しなければとは思っている。


A「はい、でもちゃんと克服したいと思ってます」
グヨン「正直僕達は大きな怪我の経験がないから参考になるか分からないけど、怪我を克服したアイドルなら沢山見てきたから…」
LIP J「長いこと踊ってきた癖は抜けにくいかもしれないけど、ちゃんと協力するから。きっと練習生の皆も協力してくれるから。ね?」


さっきまで角が見えたグヨン先生とLIP J先生の頭には天使の輪が見えた。
“僕の息子でも怪我なんて気にせず踊れる”とか何とか言われるのかと思っていたのでかなり拍子抜けしたし、LIP J先生の問いかけの後に“頑張ろうA〜!”と誰かが叫んでくれて正直泣きそうになった。

私ってかなりチョロいのかもしれない。

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作者名:りらちゃん | 作成日時:2023年4月24日 22時

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