【すとぷり】閉じ込められていた彼は。

2話　DM ページ3

貴方side


恭さんが帰り、部屋に一人。部屋に一人でいるのはいつものこと。


マンションの最上階全部が俺の新しい家。防音室もあった。


歌い手の活動に便利じゃん。そのことも、考えてくれたのかな？



ﾋﾟﾛﾝ


『…DM？』



って、すとぷりのななもり。さん？何で？



ななもり。初めまして。すとぷりのななもり。です。いつも朔月さんの動画投稿を見させて頂いています。突然になってしまうのですが、すとぷりの新メンバーになって頂けませんか?返事、待っています。



…新メンバー…？え、あー…え？俺が？確かに、丁度会ったりは


出来るようになったけど。…本当に、俺？…別に、俺は良いんだけど…


ただ、初対面が相手、というのも…



朔月初めまして、朔月です。DMありがとうございます。俺としては夢のようなお誘いでしかありません。すとぷりの他のメンバー様は賛成されているのですか?

ななもり。勿論、メンバー全員の総意です。


『早っ』


朔月ありがとうございます。一度お会いさせて頂いてから決めさせて頂く形でも大丈夫でしょうか?

ななもり。勿論です。こちらこそありがとうございます。

朔月あと俺は年下なので、敬語でなくて大丈夫ですとメンバーの皆様にお伝え下さい。日程はどうすればいいでしょうか?俺はいつでも空いているので皆様の都合で大丈夫です。

ななもり。分かった。それなら、


――――――――――――


軽く雑談もした。ななもり。さんはとても優しそうで、


頼ってしまいそうな人柄に感じた。


日付を決めて、サイゼリヤ？で顔合わせをすることに。


歩いて、行けるといいけど…俺、距離歩けるのか…？


まあ、いいけど、3日後になったから、まあ、それまでは


何か歌でも投稿して過ごそう。



――――――――――――


このとき、俺は知らなかった。


三日後に、俺の人生が大きく変わることを。


知らなかったことを、たくさん知ることにもなることを。

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