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天「5万円もしないなら僕の家賃前払いしましょうか？それ持って返しに行ったらどうです？」
その言葉に反応するように動きを止め天を見るコタくん。ため息しか出ない。
天「ちゃんと返してくるかなぁコタくん。」
「どうだろう。てかどんな人なのかな？！コタくんの元カノさん。」
天「それは僕も気になるけど…もしかして名前ちゃんコタくんの事好きなの？！付き合いたいとか？！」
「は？！違う！そんなんじゃなくて…なんて言うか…」
コタくんのことは好き。でも天が言ってる好きじゃなくて…なんだっけ…あ、そうだ。
「か、ぞく…」
天「家族？」
「そう家族。血は繋がってないけどコタくんは私を助けてくれたヒーローで、そして家族みたいで…だから幸せでいて欲しくって。元カノさんが素敵な人だったらいいな、この先幸せになれたらいいなって思っただけ。」
天「…あのさ、名前ちゃ、」
天が何か言いかけた時、ガラリと玄関の開く音が聞こえた。
炬「無理だった。」
天「なんで！何で帰ってきたんです？返さなかったんです？！」
脱いだ靴下のにおいを嗅ぎながらおっけーなんて力なく返すコタくん。何にもおっけーじゃない。
天「いいから何で！」
コタくんの靴下を奪うと何故かそのままにおいを嗅ぎ、幸せそうにする天。いや何してんの。
「と、いうかそもそも何でお金借りたの？」
炬「携帯の支払いとか溜まってて、かわりに出しとこっか？って向こうが言ってくれて、気がつくと5万。情けない話だよなぁ…」
ハハっ…と乾いた笑みを浮かべるコタくんのスマホが再び着信を知らせる。
天「ほらまた！かかってきたじゃないですか！ほら！コタくんゴー！ゴー！」
私かまだ猫だった時、こんな風景見たななんて。もちろんその時にゴー！と言われてたのは天の方だったけど。
力なく立ち上がって玄関に向かったコタくんの背中を見送りながら少しだけ昔を懐かしく思った。
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はんぺん(プロフ) - えりさん» ありがとうございます！嫌な予感がして更新止めてたのですが大的中で元ネコが現れ(次週)どうしようかと…どうにかがんばります！ (2023年2月28日 7時) (
レス) @page17 id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - すごく大好きな作品です！！無理のない作者様のペースで頑張ってください！ (2023年2月21日 1時) (レス) id: 0680202c8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はんぺん | 作成日時：2023年1月24日 12時
