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炬「なに何なの。まじ寿司？これ…？」
天「そう！それ。」
炬「つくんの…？」
天「あ、ケーキも買ってきた。」
炬「待って、どういうこと？」
天「コタくんが嬉しそうに美味しそうに食べてたの見て良いなぁ、ほしいなぁ僕も食べてぇー！食べてぇ、食べてぇ…一緒に食べたくて食べたくて。ね？名前ちゃ、もごっ！」
コタくんに何を言おうとしてるんだと言わんばかりに口を塞ぎじとりと見ればあっ！なんて顔をする天。バカなのか、わざとなのか。
炬「でも誕生日でもないのにお寿司とケーキって…」
天「残るね。」
炬「残る？」
天「めっちゃ記憶に残ります。誕生日でも無い日に3人でお寿司とケーキを食べたこと。…てか、手伝って！」
勝手に始めたくせにコタくんに酢飯を押し付ける天。少し強引なところは変わってないらしい。散歩のたびにぐいぐい引っ張られていた小学生のコタくんを思い出す。
天「名前ちゃん！手とまってるよ！」
「はいはい…」
私たちはお寿司とケーキで何でも無い日を特別な日にした。
「「「いただきまーす！」」」
一口食べれば口に広がる優しい味。
炬「で、誰？」
天「え？」
炬「本気で好きになったことあんだろ？相手は誰？どんな子？」
コタくんのモテないところはこう言うところなのでは無いかと思うほどのデリカシーの無い聞き方である。
「…っ。」
キリリと痛む胸。天が本気で好きになった子…その子がどんな子だかわからないけれど、何だかくるしい。
天「…言えません。」
炬「なんだよ。」
天「はいはい。」
炬「はいはいじゃねーよ…あ！」
天「わんっ！」
コタくんの玉子を奪ってにやにや笑う天は立ち上がってはしゃぎ出す。
炬「やんなぁって言ってんだろ！…ウワーオ！」
「え…」
結局2人ではしゃぎ出す始末。
ご飯中に騒がれると埃が舞うからやめてほしいが、窓を開けて楽しそうにする2人を見ていたらさっきまでの胸の痛みも、くるしいのもすっかり治ってしまった。
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はんぺん(プロフ) - えりさん» ありがとうございます！嫌な予感がして更新止めてたのですが大的中で元ネコが現れ(次週)どうしようかと…どうにかがんばります！ (2023年2月28日 7時) (
レス) @page17 id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - すごく大好きな作品です！！無理のない作者様のペースで頑張ってください！ (2023年2月21日 1時) (レス) id: 0680202c8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はんぺん | 作成日時：2023年1月24日 12時
