猫、天敵現る ページ2
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「は〜つっかれたぁ…早くコタくん家行ってご飯つーくろっと。」
授業が終わった瞬間、荷物を目にもとまらぬ速さでしまい出口を目指す。
男「あ、あの黒川さんもしよかったら…」
「無理です。」
目の前に現れた誰かもわからぬ男の言葉を遮り一目散に門をくぐる。私にはコタくんがいるんだから！
"雪井"の表札を見つめ息をひとつ吐き、玄関の扉を開ける。
「コタく、」
炬「ありえないから！」
？「ありえないと思いましたよ〜僕も何度も何度も。」
中からコタくんと聞き覚えのない声がする。おじゃましまーすと声をかけ居間の扉を開く。
部屋の奥には全身真っ白の服を着た人がわたわたと何か説明をしている。真っ白…わたわた…
自分が猫だった頃、コタくんに愛されていたあの忌々しい犬っころの姿が脳裏をよぎる。…ないない。
天「こんなに散らかしたのコタくんじゃないでしょ？！」
炬「いや俺だけど。」
コタくんを追いかけていく白い男性はまさにあの犬っころのようで…なんなの。
天「友達とか。」
炬「いねぇよそんなの。」
え、私友達じゃないの？！ショックを受けている間に2人はどんどん話を進めていく。
天「いたじゃないですか！いっぱい。ほら、少年野球やってた友達、仲間っていうか…」
炬「いつの話よ…あ、なにまた来たの。」
「来ちゃ悪い？てかその人誰。」
やっと気づいたと思えばまた来たのって面倒くさそうな顔をするコタくん。じろりと白い男性を見ればびっくりしたようなキョトンとしたようなそんな顔をしている。
天「…あ！黒猫時代の名前ちゃん！黒ね、いてっ！」
「はっ！？なにそれ！」
黒猫と言おうとしたであろう白い男性の肩を叩く。なんで名前知ってんのよ…。
天「それより！コタくんめちゃくちゃ綺麗好きだったじゃないですか。散歩から帰って来ると必ず足を綺麗に拭いてくれたし。アッ！この辺で僕が粗相したのコタくんが一生懸命片付けてくれて…座布団汚しちゃっておばあちゃんの形見の座布団だぞ！って叱られた…」
炬「なんでそんなこと…不動産屋にだって話してないぞ！」
まさかこの男、本当にあの犬っころなのでは…？
天「犬や猫は亡くなると人に生まれ変わるって…おばあちゃんが言ってたんですよね？どこか遠い国の言い伝え。それはモンゴルの言い伝え。でもあの頃子供だったからコタくんちゃんと言えなくて、も、も…あ！モンモンだ！僕を抱きしめてそう言ったんです。」
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はんぺん(プロフ) - えりさん» ありがとうございます！嫌な予感がして更新止めてたのですが大的中で元ネコが現れ(次週)どうしようかと…どうにかがんばります！ (2023年2月28日 7時) (
レス) @page17 id: 51fb906a7a (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - すごく大好きな作品です！！無理のない作者様のペースで頑張ってください！ (2023年2月21日 1時) (レス) id: 0680202c8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はんぺん | 作成日時：2023年1月24日 12時
