私の生存ルートどこですか？【順平女成代わり】【呪術廻戦】

すっ ページ17

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おはよう、いい朝だ

今からゆっくり準備しても学校の朝礼には間に合うし、何より変な気配はない

あの指の入った箱は裏側にお札がこれでもかってくらいペタペタしてあるので割と安心


階下からはいい匂いが漂ってくる、それだけでとてつもない安心感



「あら、もう起きたの？丁度いいからお皿並べてくれる？」

『うん、あのさ母さん、話があるんだ』



私ね、学校に行くよ

一回だけいつもの学校に行ってくる

そんでもしかしたら悠仁が通ってる高専に行くかもしれない

手続き？あぁ、ちゃんと聞いてくるよ、ありがとう



この人は色々聞きたいだろうに何も言わずに背中を押してくれる

この人が死ななくて良かった。代わりに誰かが死んだとしても別に、
私の知らない人が私のあずかり知らないところで死んでも気にならない

だってこの世界の死なんて当たり前で、私は私の好きな人たちだけ救えたらそれでいいよ

私ってお世辞にも、いい人じゃ無いよな


制服は着ない。母さんの黒い服を失敬した

手ぶらで家の外に出る

透き通った朝独特の気持のよい空気。快晴

割と軽い足取りで学校へ向かった


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学校に着いたころには全校生徒が体育館で朝礼中だった

良いタイミング

そして吹っ切れた人間のメンタルは超強い


ガラガラッと思いっきり体育館の後ろのドアを開け放つ

中にいた全員の視線が突き刺さる。


『おっはよーございます！』


にっこりと笑って言った瞬間ザワザワト煩くなる

煩いなぁ…と呟いて式神を飛ばす

ざわめいている大衆には弱ーい、眠るだけの毒を

バタバタと眠り倒れていく人に慌てふためく担任


「どっどっどうしたんだっ！おい！」

『心配しなくても寝てるだけだよ』


その後も何かを喚く担任を置き去りにして壇上の男を見据える

焦っている、戸惑っている、恐れている

圧倒的有利な状況と嫌な奴のあの顔、なんて愉悦なんだろう



『お前みたいな性根の腐ったやつがいるから呪いが生まれるんだよ』

「吉野…お前何を…」

『私をいじめてた人さぁ…死んじゃったよね。どうやって死んだのかちゃんとみんな知ってるのかな』

「は…？」


まぁあんな死体、生徒になんか見せないだろうけど

なんて、ボソっと呟いたら青ざめて逃げ出そうとする

式神で捕まえて持ち上げる


『なーんで逃げるのさ、お楽しみはこれからでしょ』


ニコッと笑いかけて見せると青ざめるのがまた面白い


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