虎と兎36「サンドイッチ」※飯テロ回 ページ38
〜Aside〜
雀「ん……」
A「あ、お兄ちゃん起きたんだね」
お早うと言って、お兄ちゃんにかけられた毛布を回収する
丁度良いタイミングで与謝野さんが私達を呼びに来た
与謝野「お、全員起きてるね。サンドイッチ買ってきたら早く此方に来な」
お兄ちゃんの置き手紙に書かれた″外に出ないこと″という言葉を守り、家にあるもので生活を送っていた私にとって、新鮮な野菜を使ったサンドイッチを食べるのは、とても久しいものだった
食べたことはあったので、久しぶりに食すあの美味しさを想像して、顔が緩んでいく
医務室を出て、お兄ちゃんと敦君の間で朝食を迎える事になった
太宰「お早うAちゃん。昨夜はお兄さんの前の1度以来、能力が発動することはなかったよ」
聞きそびれていた気になっていたことを太宰さんから聞き、安堵の息が漏れる
サンドイッチはパン屋さんから買ってきたものらしく、ビニールで包装されているが、バスケットの中に入れられていた
トマトとレタス、沢山の野菜が挟まった王道もの
甘辛いタレがかかったカツが挟まったもの
ツナマヨネーズが挟まったもの
鮮やかな黄色い卵の挟まったもの
イチゴやキウイなど、フルーツをメインとしたもの
ざっと見ただけでもこんなにある。他にも沢山あって、どれを食べようか迷ってしまう
与謝野「フルーツサンドはAの為に買ってきたやつだから、午後に食べても良いからね」
フルーツたっぷりのサンドイッチは、私の為に買ってきてくれたのか……そう思うと、嬉しさで胸がいっぱいになる
A「ありがとう、ございます……!」
嬉しさが込み上げる。笑顔をさらけずにはいられない
私はレタスとトマト、あとキュウリがふんだんに挟まったサンドイッチを手に取った。カットされたゆで卵がちらりと目を引く。久しぶりのサンドイッチ。矢張野菜たっぷりのものから食べたい
パンから溢れだす程に大きく、新鮮なレタス。真っ赤なトマト……食べたい欲が抑えきれずに、私は誰よりも早くサンドイッチにかじりついた
シャキッと爽快な音を立てて、レタスがふんわり柔らかいパンと共に口に入る
二口目、今度はトマトやキュウリ、ゆで卵も口いっぱいに詰め込んだ。トマトはとても甘い。キュウリも、レタスに負けぬ歯応えだ。ゆで卵の味と食感が、シャキシャキした野菜とはまた別の噛み応えと味わいをもたらす
その美味しさに、気づけば私は4つもサンドイッチを平らげていた
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果汁ジノ%(プロフ) - もちさん» ありがとうございます!べた褒め……めちゃくちゃ嬉しいです!新作の方も宜しくお願いしますね!( ´ー`) (2019年2月12日 17時) (レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 初コメ失礼します。果汁ジノ%さんの作品とても好きです!このシリーズ最初から読んでいて、物語の設定や進め方がとても素晴らしいと思いました!イラストも上手で尊敬します!これからも頑張って下さい!! (2019年2月12日 15時) (レス) id: 41bd20641c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 果汁ジノ%さん» (。・_・。)ノ (2019年2月11日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
果汁ジノ%(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!黒の時代の話はすぐに終わると思うので、続編までの息休め程度に思っておいてくださいね! (2019年2月11日 19時) (レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます (2019年2月11日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:果汁ジノ% | 作成日時:2018年9月8日 7時