虎と兎28「距離を縮めよう」 ページ30
〜Aside〜
太宰「今回分かった事が多いので、これからAちゃんの異能について調査するつもりです」
雀「はい…。それであの、詳しく教えて頂けると有難いんですが……」
太宰「まぁそうなりますよね。では先ず……」
太宰さんとお兄ちゃんは、これからの事について色々話し合っているみたい。私も参加するべきかと思ったけど、太宰さんに″ゆっくりしていていいよ″と言われたので、お言葉に甘えて休んでいる
A「ふぅ……」
とはいえ、何だかどっと疲れた気分だ……。太宰さんの言う通り、誰かが私の体を操ってるなら、私の体力的に、疲れるのも道理という訳だけど……
敦「お疲れ様。お茶淹れようか?」
気を使ってくれたのか、中島さんが急須を持って此方へ来てくれた
A「ありがとうございます…。それじゃあ、紅茶、ありますか?」
″ちょっと待ってね″と中島さんが確認に行こうとしたところを与謝野さんが引き留め、与謝野さんが代わりに行ってくれる事になった
与謝野「紅茶ならあるよ。妾が淹れるから、二人はゆっくり談笑でもしてな」
与謝野さんは中島さんに何かを小声で呟いたあと、ニヤニヤしながら紅茶を淹れに行った
中島さんは顔が真っ赤で、怒っているのか照れているのかよく分からない反応で″与謝野さん!″と、与謝野さんが出ていったドアを向いて叫んでいた
A「大丈夫……?ですか?」
矢張私が暴走した時に何かしてしまったのか……もしそうなら謝っても謝りきれない。心配になり、近付いて声をかけると、中島さんは変な奇声をあげた
敦「へああっ!あ、うん!平気平気!」
腕をブンブン振り回して、″ほらほら!″と言う姿は、何だか見栄を張ってる様にも見えるけれど、具合が悪い様ではなさそうだし、取り敢えず問題なしと見る。
敦「あ、それよりAちゃん。そんな敬語使わないでよ。僕と1つしか歳違わないんだし、呼び方だってそんな堅苦しくなくて大丈夫だよ!」
歳の差はたかが1つ、されど1つというものではないのか…と思ったけれど、中島さんが同意の上なら構わないだろう。私もその方が楽だし
A「じゃあ……そうさせてもらう、ね。敦君」
こんな親しげな会話するなんて、お兄ちゃん以外には殆ど無かったものだから、おぼつかない声色になってしまうけれど、そこは慣れに身を委ねるとしよう
中島さんは″くぅ…!″と胸を押さえつけて悶えている
矢張″敦君″呼びは軽々しかったかな……
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果汁ジノ%(プロフ) - もちさん» ありがとうございます!べた褒め……めちゃくちゃ嬉しいです!新作の方も宜しくお願いしますね!( ´ー`) (2019年2月12日 17時) (レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 初コメ失礼します。果汁ジノ%さんの作品とても好きです!このシリーズ最初から読んでいて、物語の設定や進め方がとても素晴らしいと思いました!イラストも上手で尊敬します!これからも頑張って下さい!! (2019年2月12日 15時) (レス) id: 41bd20641c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 果汁ジノ%さん» (。・_・。)ノ (2019年2月11日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
果汁ジノ%(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!黒の時代の話はすぐに終わると思うので、続編までの息休め程度に思っておいてくださいね! (2019年2月11日 19時) (レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます (2019年2月11日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:果汁ジノ% | 作成日時:2018年9月8日 7時