虎と兎２６「再開」 ページ28
〜Aside〜
太宰「まぁずっと此所にいたんだろうから、今も立たせてるのはさぞかし辛いだろう。とりあえず中へどうぞ」
A「…」
お兄ちゃんは中へ入って、近くにあったソファーに座った
そして沈黙が続く
中島「あーっと……えっと、Aちゃんのお兄さん……ですよね？ぼぼ僕は、じゃなくて僕らは武装探偵社で、Aちゃんを保護していて……」
与謝野「落ち着きな敦。ゆっくり話すさ」
沈黙に耐えられなかったのだろう。中島さんが無理矢利話を出すが、特に状況は変わらない
………訳ではなかった
「……A」
「ごめんね。Aを置いていって。ニュースも見たよ。だから探偵社に来たんだろう」
いきなり進んだ事態に、私は頷くという行為しか出来ない
さっきまでよく分からない説明を受けていたのに、何の前触れもなくいきなり登場したお兄ちゃんの存在に、兎に角混乱。
でも、このまま混乱したままでは何も始まらない。聞きたいことは声に出さねば……
A「とりあえずお兄ちゃん、どこにいたの？どうして此処に来たの？」
お兄ちゃんは眉を八の字にひそめて困ったように言った。「ずっと、準備をしていたんだ」と
「あのままじゃ、Aと暮らすことが出来ない。だから、安心して暮らせる準備をしていたんだ。Aにも言うべきか迷ったんだけど、引き留められたりしちゃったら、躊躇ってしまうから」
お兄ちゃんは、義理の妹である私をとっても好いてくれている。それ故に、少し愛が大きすぎて、時折此方が参ってしまうことがある
A(別に引き留めたりなんてしないんだけど…)
そこまでお子様じゃないけど、お兄ちゃんにはどこまでいっても私は
「此処に来たのは、Aを探すためだ。ほら、Aに教えただろう。″何でも願いを叶えてくれる探偵社″って」
そう。探偵社のことを聞いたのはお兄ちゃんから
成る程。ちょっと頭の整理がついてきたかもしれない
「でも、流石探偵社。江戸川さんの力を借りずともAと会えるなんて。本当に有難いや」
敦「でも良かったよ！Aちゃん。能力の事はまだ解決してないけど、お兄さんを探すっていう目的は解決だよ！」
笑顔で喜んでくれている。まるで自分の事のように
A「本当にありがとうございます」
中島さんがいてくれて良かった。そう思って、私も少し微笑んだ
太宰「………」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
果汁ジノ％(プロフ) - もちさん» ありがとうございます！べた褒め……めちゃくちゃ嬉しいです！新作の方も宜しくお願いしますね！( ´ー`) (2019年2月12日 17時) (
レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 初コメ失礼します。果汁ジノ％さんの作品とても好きです！このシリーズ最初から読んでいて、物語の設定や進め方がとても素晴らしいと思いました！イラストも上手で尊敬します！これからも頑張って下さい！！ (2019年2月12日 15時) (レス) id: 41bd20641c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 果汁ジノ％さん» (。・_・。)ノ (2019年2月11日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
果汁ジノ％(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！黒の時代の話はすぐに終わると思うので、続編までの息休め程度に思っておいてくださいね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます (2019年2月11日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：果汁ジノ％ | 作成日時：2018年9月8日 7時
