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プロローグ ページ1

〜No.side〜



兎は只ひたすら歩いている



何処へ向かっているのかは彼女も知らない



只歩いている



「うわぁっ!」ドンッ



人とぶつかってしまった。それ故に、兎も相手も床へ倒れこむ



兎は只ひたすら謝る



「ごめんなさい……ごめんなさい……!」



ぶつかった男はその態度に焦っている



「僕は大丈夫だから!君は大丈夫?」



立ち上がり、手を差しのべる



然し男は不自然に思う


此所は人通りもなく、暗くて危険な場所だ。男は仕事故に此所へ来たが、一人の少女がこんな処にいるはずない、と



男は尋ねる



「ねぇ、君……どうしてこんな所にいるの?」



真っ赤な目に涙を浮かべて、兎は答える



「私は、生きていてはいけないの……」



何故、と男は問う



大罪を犯したから、と兎は答える




男はその回答に暫し戸惑ったが、見捨てる事は出来ず……



「とりあえず……探偵社に来て貰えるかな?」


と云った



探偵社……、と復唱するように兎は呟き、そして男の元へ詰め寄る



「貴方……″何でも解決できる″探偵社なの?」



男はいきなりの事で頭がついていけず、咄嗟に″うん″と答えてしまった



兎は目をきらつかせ、男に頼む





「お願い………私を殺して(助けて)




箱庭という空虚に閉ざされた心を持つ兎



殺しを……助けを乞うたのは





「……ごめん。僕は君を殺せない



でも、僕が君を助けてあげるよ」




かつてある組織に助けられ、今では助けることを職とする




一匹の白虎だった




運命の歯車は、もう動き出している

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設定タグ:文スト , 中島敦   
作品ジャンル:恋愛
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果汁ジノ%(プロフ) - もちさん» ありがとうございます!べた褒め……めちゃくちゃ嬉しいです!新作の方も宜しくお願いしますね!( ´ー`) (2019年2月12日 17時) (レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 初コメ失礼します。果汁ジノ%さんの作品とても好きです!このシリーズ最初から読んでいて、物語の設定や進め方がとても素晴らしいと思いました!イラストも上手で尊敬します!これからも頑張って下さい!! (2019年2月12日 15時) (レス) id: 41bd20641c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 果汁ジノ%さん» (。・_・。)ノ (2019年2月11日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
果汁ジノ%(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!黒の時代の話はすぐに終わると思うので、続編までの息休め程度に思っておいてくださいね! (2019年2月11日 19時) (レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます (2019年2月11日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:果汁ジノ% | 作成日時:2018年9月8日 7時

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