あなたが好き。【トリップ】

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ちょっと混乱していて、すぐ言葉を返すことも出来ず、子供達を見ていると

「おにーさん？？」

と歩美ちゃんに袖を引っ張られる


ハッと思い、

「そうだよ、ごめんね、急に声かけられたからびっくりしちゃった」

とニコッと返しておく


「そうなんだー！おにーさん、迷子なの？歩美達が連れてってあげる！」


おおぅ…、なんて優しいんだ…、どうすべきか…、案内くらいならいいか…
深く関わらなければ大丈夫だろ…


「じゃあ頼んでいいかな？引っ越してきたばかりでここら辺をあまり知らないんだ」

と苦笑しながら言う

「うん！大丈夫だよ！」

と歩美ちゃんは笑顔で返してくれる、可愛い
思わず笑顔で頭を撫でると、

「わ、おにーさん今の笑顔とっても綺麗！」

と歩美ちゃんが言ってきた

「え、そんなことないよ」


びっくりした、 急に褒められるとは…


「ところで、お名前聞いてもいい？君のお友達も！
俺は鈴官Aだよ」

もし名前で呼んでしまったらコナン君に怪しまれてしまう、先に知っておいたほうがいいだろ…


「うん！私は吉田歩美！」

「俺は小嶋元太！」

「僕は円谷光彦です！」

「俺は江戸川コナン」

「灰原哀よ」


おっけーおっけー、これで名前を呼んでも大丈夫だな


「よろしくね、じゃあ案内してもらってもいいかな？」


「うん！大丈夫だよ！行こ！Aおにーさん！」


と歩美ちゃんに手を握られる


小学生に連れられるなんて、周りから見てどうなんだろな…

と苦笑しながらもついていく


小学生は可愛いな、と少年探偵団の話を聞きつつ歩いていると、見覚えのある喫茶店が見えてきた


「Aおにーさん！ここがポアロだよ！」

と歩美ちゃんがわざわざ言ってくれた

「ありがとう、お礼にみんなジュースでも奢るよ、一緒に入ってくれる？」

「私はパス。帰るわ。」

と、哀ちゃんは帰ってしまった

まぁ、知らない人と長く居たくないもんな…と苦笑する


「じゃあ残った子達はおにーさんがジュースを奢るよ、行こう」


子供達は喜んでくれたのでそのままお店に入ろうとする(コナンくんは本心で喜んでるのか知らないが)

すると開けようと思ってたドアが開き、バランスが崩れる
あ、これ倒れるやつ…って思い、目を瞑る


ん？衝撃が来ない…、なんかあったかい、誰かが支えてくれた…？
お礼を言わなきゃな


そう思っていたら

「大丈夫ですか？」

と大好きな声が聞こえる






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