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｢私は、本当に最低な人間ですね。色々な人に好意を寄せ、こんな話を研二さんにしてしまう。･･･こういうのも嫌われますよね｣
既に自己嫌悪の領域に入っていた。妻と娘に出逢えて良かったと思っている。しかし、今は研二さん達と想いを交わし合っていて、罪悪感やそれに連なる何かが自分の中に渦巻いていた
｢A｣
｢なん、｣
何ですか、と問いかける前に、自分は研二さんに抱き締められていた
｢けん、じ、さん･･･？｣
｢好きだよ。そんな風に思ってくれるAの事が｣
耳元で聞こえる研二さんからの嬉しい言葉。自分は本当に最低だ。研二さんにこんな言葉を言ってもらって、自分で言わせて、喜んでいる
｢あああー!!萩原さん!!ダメですよ!!｣
｢ははっごめんごめん｣
瑠璃さんに見つかって、研二さんはスッと自分から離れる。傍にあった温もりが消えて、腕を擦った
｢えっと、瑠璃さん、｣
｢どうしたの？詩雪ちゃん。あ、私の事は瑠璃ちゃんとかで良いよ。見た感じ歳は近そうだし｣
｢う、うんっありがとう。その、これからも、よろしくお願いしても良い？｣
｢勿論だよ!!分からない事があったら、私に訊いてね｣
娘と瑠璃さんは既に仲良くなっていて、こちらでの友人関係も心配はなさそうだった。気さくな瑠璃さんの性格は誰からでも好かれそうだ
それから、娘は瑠璃さんと同じ、帝丹高校に入る事が決まって、妻はいつも通りに家の事を任せるという形になった
｢私も今日から、こちらに残ります｣
｢ああ。喫茶店には、顔出せよ｣
｢はい。お気を付けて｣
｢またね、おじさん｣
｢また｣
研二さん達と家の前で別れて、家の中に戻った。リビングには自分の家族がいて、ホッとする自分がいた
｢今日はもう寝ましょうね｣
｢はい。･･･昔みたいにAさんと一緒に寝たいです｣
昔みたいに、そう言われると時間の経過を感じてしまう。自分が妻子と別れたのは、一年も経たない程だというのに
｢私もお父さんと一緒に寝たいなぁ、なんて･･･｣
｢年頃の女性を寝室にお呼びするのは、少し気が引けますね｣
｢年頃でも、私が寝たいのっ｣
｢三人で寝ましょうよ。折角なんですから｣
二人に押しきられる形で、寝室に入った。寝始めは、胸が高鳴ってしまって眠れる気がしなかったが、久しぶりに感じる家族の匂いと温かさに、いつの間にか眠りに落ちていた
｢あ、お父さん、おはよう｣
翌朝、寝室には誰もいなかったから、慌ててリビングに下りてみると娘が笑って挨拶をしてくれた
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
