6 ページ8
｢詩雪･･･？｣
｢ほら、私にずっとついててくれたじゃない？その時にお話ししてくれたの。多分、私がお父さんの娘って事もあるだろうけど、優しい言葉を沢山くれた｣
瑠璃さんはここに来るまでに、娘と沢山話していたらしい。落ち着かせる為に、世間話から瑠璃さん自体の事も、本当に沢山の事を話していた
｢それが本当に嬉しかった。もし、お父さんが輸血を受けられずに死んじゃったって聞いてたら、恨んでたかもしれないけど、瑠璃さんはそれをしてくれた。心はとても優しい人なんだと思うの｣
困っている人を見過ごせない、そういうところは瑠璃さんにはあった。それに、出会った頃こそ、最底辺な付き合いしか出来なかったけれど、安室さんを真っ直ぐに想う清らかさを持っていた
｢詩雪とAさんが言うのなら、きっとそうなのね。私も上向きだけじゃなくて、中身も見ないとね｣
｢ちゃんと歳を重ねていますね、希梳さんは。落ち着いた雰囲気があって、少しばかり気後れしてしまいます｣
｢ええ!!?本当!!?｣
｢うーん、気のせいかもしれないです｣
目を輝かせた妻に否定をしてしまう。昔から子どもっぽいところはあったが、芯がしっかりしているので、全く嫌悪感はなかった
そもそも、自分と妻が入籍したのが、彼女が十代の頃だった
｢もう、二人ってば。面白いね。でも、私達これからどうしよう･･･？｣
｢それなら大丈夫ですよ。研二さん達が手伝ってくれるはずです。･･･私の妻と娘として、家族になってくれますか？｣
問いかけると、二人は顔をし見合わせた。そして、優しい笑顔をしながら、頷いてくれた
それからは、家の事やこの世界の事、自分はこの世界に以前に来てしまっていた事、そして、自分が研二さん達に好意を持っている事も正直に話しておいた
｢そういう訳で、お願いします｣
｢話は分かりました。僕の方で手配はしておきます｣
｢ありがとうございます｣
安室さんに頼んで、二人の戸籍、この世界での存在を作ってもらえるようにした。それには、二人にも色々としてもらう必要があった。その説明を受けて、二人にも了承を取った
｢･･･研二さん｣
二人が安室さんから軽い説明を受けている最中、内輪に入らず、後ろに立っていた研二さんに声をかけた
｢どうした？｣
｢すみません、研二さんに何も相談せずに、話を進めてしまって･･･｣
｢良いって。それに、それがお前さんの本来の姿だろ？大切な家族を守りたい、そのぐらいなら分かるよ｣
研二さんは、どこまでも優しい人だ。だからこそ、好意を持ってしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
