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それから、何分が経ったのか、雨粒のついた眼鏡を拭いて、二人と話を再開した
｢本題に入りましょうか｣
｢私達がどうしてここにいるのか、ですか？｣
｢はい。私は死んだ直後にこちらの世界に来ていました。･･･その、二人がお好きな創作物のような世界に｣
｢あはは･･･、そうだよね。お父さんには、状況を飲み込むのが難しいよね｣
妻と娘は、そういった創作物を好んで読んでいたりしたので、この状況にパニックになったりはしていなかった。むしろ、自分に出逢えた事に混乱していた
自分は出会った研二さんから逃げたというのに
｢二人はどうして？｣
｢私達は、その･･･｣
｢殺されたの。Aさんを殺した女に｣
答えるのに詰まった娘を遮り、妻がそう言った。妻が怖い顔をしている。そう滅多に見ない顔だが、一度だけ見た事があった
あの女、瑠璃さんの母親が唐突に家に来た時、妻は怖い顔をしていた
｢どう、やってですか？｣
｢･･･通り魔みたいなものでした。Aさんを殺したあの女は、逮捕されたけど、たった九年で出て来た。そして、私達を見つけて、包丁で刺したんです｣
あの女の行動力だけは褒められるものだった。道路に突き飛ばして自分を殺しただけではなく、妻と娘までもを殺した
本当に憎い女だ
｢ごめんなさい･･･、詩雪を守れなくて･･･｣
｢いえ、貴女が悪い訳ではありません。それに元はと言えば私が蒔いた種です。二人がここに流れ着けて良かった｣
｢Aさんは何も悪くないの!!｣
｢お母さん、落ち着いてって･･･｣
怒鳴った妻を娘が宥めていた
｢･･･あの女の子、雛菊 瑠璃、ちゃんって、あの女の娘ですよね｣
｢そうですよ。しかし、彼女は見逃してください。彼女に非はありません。お願いします｣
苛立ったように言った妻に頭を下げる
確かに、あの女は吐き気が出るような人物ではあるが、娘である瑠璃さんは、善悪の区別がつかないままの幼少期に母親から嘘を教えられていた
｢それに、彼女を殺したのは私です。彼女を見殺しにした私が全ての元凶なんです｣
｢元凶はあの女です。Aさんという素敵な人がいながら･･･｣
｢え、えーっと、瑠璃さんは、その素敵な人に育ったので、出来れば中身にも目を向けてあげてください｣
ああ言えばこう言う妻に気圧されながらも、瑠璃さんの事を話した。輸血の事や、謝罪の件、和解をしている事を話した
｢お母さん、その、瑠璃さんは私も良い人だと思うの｣
納得が出来ず黙ってしまった妻に、娘が言った
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
