37 ページ39
｢好きだよ、Aさん｣
｢私も好きですよ。お手柔らかにお願いします｣
景光さんの発言も相まって、節々に影響が出ない程度にお願いをしておいた。優しくも激しい行為に、目蓋を重くしたが、意識はまだあった
ベッドに運ばれて、ウトウトとしている自分の腕が背中に回されて、手首に何かが巻かれて、自分の意思では動かせなくなった
｢ひろ、み、つさん･･･？｣
｢俺ね、Aさんが、なんかっていう言葉で評価されるの嫌いなんだ。それがAさん本人でも。だからね、体でそれを覚えてくれよ｣
｢ぁ、景光、さ、｣
ああ、やっぱり、という気持ちが大きかった。自分の発言は景光さんに嫌な思いをさせていた。当然の報いと言ったところだ。お仕置きと言われても、自分が愛されるだけだから、お仕置きとは思えなかった
抵抗の出来ない自分は、景光さんに激しくて欲を押し付けるような行為を完全に意識が落ちるまで続けられた
｢ぃ、｣
眠りから覚めて、体を少しでも動かそうとすると体の節々が軋み、痛みが走った
横向きになった体を仰向きに直して、自分の腕を天井に向けて伸ばした。縛られた痕こそ腕には残っていないが、景光さんが掴んでいたと思われる手の跡が両腕に残っていた
かなりの力で掴まれていたらしい
自分の意思とは別に抱かれる感覚を叩き込まれて、危ない扉を開きそうになった
｢あ、Aさん、起きてたんだ。おはよう｣
｢おはよう、ございます･･･｣
寝室の扉が開いて、景光さんが挨拶をしてくれたので、挨拶を返した
｢大丈夫？｣
｢体の、節々が、痛いです･･･｣
｢そうだよね。ごめん。怖かった？｣
ベッドに座り、謝りながら彼は訊いた
｢･･･いえ、ちょっとゾクゾクしました｣
｢えぇ･･･？｣
｢変ですか？｣
｢いや、まぁなんだろう。俺が嫌になったとかはある？｣
｢ないですね｣
景光さんの質問にハッキリと答えた
｢景光さんは、その、私の声とか大丈夫でしたか？｣
｢可愛かったよ｣
｢･･･良かった｣
｢心配しないで。もっと聞きたいぐらい｣
耳を指で撫でられながら言われ、とてつもなくくすぐったい
｢それじゃ、朝食にしよっか。起きれそう？｣
｢なんとか｣
｢掴まって｣
差し出された景光さんの手に自分の手を重ねた。その手を引かれて、体を起こした
｢ありがとうございます｣
｢俺の責任だからね。何でも言って｣
｢では、キスしてください｣
｢すぐ可愛い事言う｣
そう言って笑いながらも、彼は口付けてくれた
｢今日の予定は？｣
朝食を食べながら、景光さんが問い掛ける
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
